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昇紘x浅野のシンデレラ? 2
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 明日はお休みだしと、なんとなく昨日調べておいたスコーンのレシピに沿って作ってみた。シナモンを適当に入れてみたんだけど、まぁ、初めて作ったにしては、それなりの味でした。学生時代英会話の先生宅――本場のイギリス人だったんですが、で、英会話の授業の一環としてレシピを習ったんですけど、作る機会もなく、すっかり忘れ果てたxx 記憶が正しければ、そば粉も使ってたような? 惜しむらくは、クロテッドクリームがないってことだ。あれ、こってりしてて、好きなんだけどね。作れんこともないが、めんどくさいvv
 明日は、気力があれば、チョコレート入りと、アールグレイ入りを作ってみよう。作れるかな?

 さてと、閑話休題vv 昨日間違って消してしまったデータに、再チャレンジ。

 森の中は、暗い。
 月明かりも、木々に遮られて、あまり届いてこない。
 ザコザコと音をたてて数日前の雪を踏みしめながら、オレは、怖さなんて感じていなかったんだ。
 よくよく考えれば、とっても怖いはずなんだ。
 けど、オレにとって、森っていうのは、童話の世界くらいでしか縁がない、なんかこう、メルヘンチックな空間でしかなかった。
 馬鹿だよなって、思わないわけじゃない。
 けど、仕方がない。
 オレは、とにかく、明蘭をびっくりさせたい一心だったし、それしか考えてなかったんだ。
 必死になってヒアリングしてた時に、どこでだったか耳にした情報が、頭の隅にこびりついてた。
 冬でも花が咲いている、不思議な空間の話だ。
 そんな馬鹿なって、思わないでもないが、オレにとっては、この世界そのものが、不思議な場所でしかなくて、なんでもありに思えてならなかったんだ。だから、そんなこともあるんだろうと、思ったんだな。
 で、昨日蓮雫に、明後日が明蘭の誕生日だって聞いてから、なにかをしたかった。考えて考えて、それを、思い出したんだ。
 冬って、あんまり花がない。で、多分、こっちでも、冬の花って、高価な嗜好品なんじゃないかなって。どうなんだろう。よくは知らない。
 薔薇とかチューリップ、ひまわりくらいならなんとか判るけど、それ以外だと、一括りにして“花”だって感じでしかないんだけど。
 まぁ、可愛らしい花とか、いい匂いのする花なら、明蘭は喜んでくれると思うんだ。
 やっぱり、誕生日に花を貰うのって、女の子は嬉しいだろうしな。
 ふと、背後でなにか音がしたような気がした。
 足を止めて振り返ったが、別に、灯で照らしてみたけど、変なところはないような……。
 気のせいかなって、歩き始めたんだけど、今度は、なんかもう、後ろが気になって気になって、気色悪いんだ。
 後頭部がちりちりするって言うのかな。
 今頃になって、夜の森っていうのに、恐怖を感じはじめたらしい。
 夜の森――あっちって、なにがいたっけな。
 考える。
 必死で考える。
 キツネ――怖がることもないかな。
 ウサギ、リス――うん。だいじょーぶだ。
 クマ? ―――冬眠中だよな。
 オオカミ――――えっと、明治に確か絶滅したはず……ってーのは、あっちの話。こっちにはいたりして? それに、クマも、こっちのって、冬眠しなかったりして? やばい? まずい? 
 だんだん怖い考えになってきて、背中がひりひりしはじめた。
 と、突然、後ろで、ばさばさって音が、したんだ。
 これには、びっくりした。
 突然後ろから蹴飛ばされたみたいなもんだ。
 後ろを確認するのすら怖かった。
 かといって、知らないままっていうのも、やっぱり、怖い。
 オレは、恐る恐る、振り返った。
「っ!」
 声も出なかった。
 目の前にいるものが信じられなかったんだ。
 必死で、逃げろって、自分で自分に命令するんだけど、これが、また、なかなか、通じない。
 このままじゃ、やばいだろ。
 一番怖い。
 なにが一番怖いって、そりゃ、なぁ。
 明らかに害意があるってわかる人間が、一番怖い。
 にたにたと、だらしない笑いを口元に貼りつけて、こっちを見てる、男がひとり。
 手にはなんか水筒みたいなのを持ってる。それを口元に持っていって、呷ってる。男の赤い顔。中味は、酒だろうか。腰に吊り下げてる刀から、目が離せなかった。
 ばさばさって音は、男の足元に落ちてきた、枝に積もった雪がたてた音だった。
 男が、また、なにかを呷った。
 喉仏が、大きく、上下する。
 口の端からしたたった飲み物の滴を、男が無造作に、手の甲で拭った。
 なんだろう、それが、やけに、生々しいように思えたのかもしれない。オレはやっとのことで、息を吹き返したようになった。
 伸びてきた手を、間一髪避けて、オレは、走り出していた。

22:15 2005/02/10


 こんな感じでしょうか。
 昨日書いてたのと違う……。
 しかたないなぁ。
 頭の中には、いまや、シンデレラ――っつうよりも、美女と野獣のほうが、ありますが。
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