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2024/02
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ちょっとこんな雰囲気では?
 足元を、波が洗ってゆく。

 ざらざらと、丸い小石が音をたてる。

 寒い。

 吹きすさぶ風に、拡散してゆく白い息。

 今にも雪が降りそうな空の重さ。

 ここに君がいてくれれば――――

 自分の思考に、笑いがこぼれる。

 厭な笑い。

 君は、いない。

 そう。

 どこを探しても、もはや、君という存在は、ありえないのだから。

 きっかけは、些細なやりとりだった。

『君が、もし、誰かに殺されれば、ぼくは、必ずその誰かを、殺しますよ』

 ぎょっとして振り返った鳶色の瞳に、ぼくは、自分が映っているのを見て、ほっとする。

 君は、いつも、どこかへ消えてゆきそうで、不安でたまらなくなるのだ。

『すぐ殺すだのどうだのって………あんた、物騒すぎ』

 だいたい、誰がオレを殺すって? ここにはオレとあんただけじゃん。

 そう言って笑った顔が、あっけらかんとしすぎていて、かえって、心配になる。

『ぼくには、敵が多いですからね』

『しかたないよなぁ。あんた、派手だし』

 彼の背後に近づくと、気配に気づいたらしく振り返って、ぼくを見上げた。

『ファンも多いもんな』

 オレなんかがあんたの恋人なんて知られたら、確かに、オレ、ファンから殺されそうだ。

 にやりと悪戯そうに笑う。






 こんな感じですが。ああ、『マジシャン』シリーズっぽいですかね。
 独立短編の予定で、仕事中に浮かんできたんですけど。会話が思い出せないので、この辺でぶった切り。
 続きを書けるかどうかも、なぞ。
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