fc2ブログ
2024/03
≪02  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   04≫
ブラコンなんです 2
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます♪

 このごろ、ひたすらボーカロイドばかり聞いてます。
 特にkaitoですね。
 姪っ子に言わせると弄られキャラNo.1だそうですが。一番声が好きなんですよ〜。
 で、民族調とか好きです。
 囃子唄とか祈声とか冬桜? とか〜ね。
 ケルトチックな千年の独奏歌なんか〜もうvv
 で、なんか突然ころんでしまった「サンドリヨン」。これもスペインっぽい感じのリズムですよね〜。ジプシーチック。というか、フラメンコチック。好きだな。
 ようつベさんで聞いてると、色々イラストがきれいだったりしてより嵌っちゃったりするんですよね〜。ふむ。


 話題を変えて。
 いくらなんでも、タイトルが酷いですがvv 今のところ思いつかないのでそのままでご容赦。
 ひさしぶりの三人称の文章に少々戸惑いつつ。
 このごろどうも、三人称が書きたかったようですね。でも、一人称が多かったのでどうにもこつを忘れてる。……わすれるようなもんかな? 自分で突っ込んでますが、まぁ、ねぇ。やっぱ色々ありますわ。
 で、時間律が狂いまくり〜で、これ、続けて読んでもわかりにくいだろうなぁ。
 反省です。
 まだ主人公の名前が出て来ないですからね。
 まるっきりオリジナルですね。
 はじめちゃんも高遠クンも昇紘さんも郁也くんも関係ない。別に名前は変えてもいいですけどvv
 書きたいはなしにキャラが上手く嵌らなかったのかな〜このところの敗因は。

 内容は〜勇者絡みの転生SM? いや〜うん。頭の中の妄想を全部吐き出すとそんな感じなんですけどね。
 けどね〜書くのが魚里なので、そういう描写はいつもの通りほとんど書かないだろうなぁxx 書けないからね。
 いつかこの枷を破るのが目標なんですけどね〜。難しいのよ。

 それでは、以下、お目汚し。






※ ※ ※ ※ ※







 おみゃあおみゃあおみゃあ………

 鳴き声が聞こえる。

 まるで、赤ん坊か、猫のような声だ。

「ねぇ、泣いてるよ?」

 少年が両親や使用人に言っても、少しだけ耳を澄まして少年の訴えに応えてみせはするものの、

「気のせいだ」

「気のせいですよ」

と、返されるばかりだった。

 それならば………と、少年は家を抜け出した。

 声は、家の裏手の森から聞こえてくるようだった。

 森ならば、いつもの遊び場だ。

 もちろん、まだ四歳でしかない少年がそれほど奥まで行くことはなかったが。

 もう少しで夕暮れが訪れるだろう、頃合い。

 しかし、家はばたばたと忙しなかった。

 その日、少年は参加できないが、領主である彼の父親が主催するパーティが屋敷で行われる予定だった。

 準備に慌ただしい屋敷の中、誰も、少年が家を抜け出すのを見たものはいなかった。

 耳を澄ませる。

「あっちだ」



 おみゃあおみゃあおみゃあ………



 鳴き声が聞こえてくる。

 いったいなんだろう?

 捨て子?

 捨て猫?

 見つけてどうしようと考えもせず、ただ正体を見極めたいだけで、少年は声の方向へと足を進めた。

 赤く染まった暗い森の中。

 闇のような苔色の草むらの中から声は聞こえてくるようだった。

 子供の無邪気さで欠片の緊張もなく、無造作に草むらを覗き込んだ一瞬の空白の後に、喉を裂いたのは、少年の悲鳴だった。

 全身が震える。

 あまりのおぞましさに目を背けたいというのに、放すことができない。

 色もわからない、ただ樹冠越しの光を弾く一対の大きな眼(まなこ)が少年を見上げていた。

 その下には鼻と口だろうとわかる、ただの空洞。

 それらが、おそらくは剥き出しのままの筋肉の中にあった。

 てろてろと光を弾くさまがいっそうのこと恐怖を煽った。

 腰を落とした少年を誰が笑えるだろう。

 伸ばされた鋭い爪が、少年の頬を軽く裂いた。

 流れ落ちる血の熱すら、少年には感じられなかったろう。







※ ※ ※ ※ ※







「ああ。兄さま」

 白い美貌の男が目の前の空間に映された戦の景色に声を漏らした。

 そこには、先陣を切ってどこかの国の権力者に立ち向かう若者の姿があった。

 歳の頃は二十代の半ばに至っていないだろう。

 あきらかに、白い美貌の男よりも歳若いと知れる。

 しかし、頬をうっすらと染めながら若者の姿を見る彼にとってはそんなことはどうでもいいことなのだろう。

 この後、白刃の贄となり命を落とす運命の若者の最後の勇姿を、酔いしれたように見やっている。

「王よ」

 背後からかけられた声に、

「待て、今しばし」

 放たれた声は冷ややかで、その陶酔とは正反対のように感ぜられた。

「しかし」

「うるさい。しばし待てと言うがわからぬか」

 紫紺の視線を向けられて、黒に身を包んだ男は、全身を震わせた。

「兄さま。いったい、今は何処におわします。その転生の後幾世代が過ぎたと思うのです」

 触れることのかなわぬ映像は、もはや事切れようとする若者の姿だ。

 ほどなく、男が若者の傍らに姿を現す。

 そう。

 これは、過去の映像に過ぎない。

 こときれる寸前の若者の傍らで、男が何事かを耳打ちする。

 それを拒絶するかのように、若者は、そのやわらかな褐色の目を閉ざした。

「ああ。兄さま」 

 あの時に感じた若者の最後の熱を思い返す。男を拒絶した、若者の、失われてゆこうとする熱。

 慟哭と呼ぶには色めいた悲鳴が、男の口から転がり落ちた。

 悩ましい声に、黒をまとう男が先ほどとは別の感覚に囚われ震える。

「はやくお会いしたいというのに。この手の中に、私の腕の中におはやくお戻りください」

 我が衝動のままに、我が存在のままに、世界を滅ぼしてしまいますよ。

 それでも、よろしいのですか。

「王よっ」

 焦りのまま、黒の男が叫んでいた。

「煩わしい」

 殺されたいですか?

 白皙に笑みさえたたえて、男が見下ろした。

「覚悟はできております」

 見上げた男の額には、左右から小さな角が一対生えていた。

 角の下、魔族には珍しいやわらかな褐色をたたえた瞳に、今は無い者を重ねたのか、王と呼ばれる男の心がわずかに平静を取り戻す。

「それで。いったいなにごとです」

 激昂を抑え、王が問う。

「勇者一行がまいりました」

「ほう。ようやくですか」

 存外時間がかかりましたね。

「それでは、まいりましょうか」

 暇つぶしに。

 王が手を軽くひとふりすると、映像は掻き消えた。

 肩を竦め踵を返した王から数歩遅れて、黒衣の男が付き従う。





 黒曜の城の中、ただ、主従ふたりの足音だけが重々しく響いた。






スポンサーサイト



Secret
(非公開コメント受付不可)

プロフィール

魚里

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる