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闇のロンド 2
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます♪

 いいや~アップしようと思ってテキスト開いたら、消した? とかって、焦っちゃった魚里です。
 消してなかった~。思ったより多くなかったのね~。結構昨日はノリノリで書いてたんですが。
 まぁ、引っ張ってくれたアニメが、『闇の末裔』だったので、情緒面が~。『闇の末裔』といえば、どうも~。以下あとがきと言う名の言い訳に引っ張っちゃいます。




***** 2



※ ※ ※



「判っている」

「知っている」

「だれがおまえをこうしたのか」

 どれほど愛そうと、少しも反応のない王子を、王は揺さぶりつづける。

 芯のない人形よりも力なく、ただ揺さぶられるままに揺れ続けるその姿は、すでに、目を背けたいものへと変貌を遂げていた。

 悪趣味な死人人形。

 救いは季節が凍てつかんばかりの冬であると言うことだったろう。

 暖かな気候であれば涌いたに違いない虫からは守られ、腐敗の進行は緩やかだった。

 それでも、確かに、死せる王子は腐敗してゆくのだ。

 傷口から血痕はぬぐい去られ、てらりとした肉と骨が露出していた。

 王の指先が傷口をなぞる。

「この太刀筋を読めぬほど愚かではない」

「ジュリオ!」

 双黒が見開かれる。

 憎悪を宿した黒いまなざしが、イクヤを通り越して、もうひとりの王子に向けられていた。

 イクヤを抱きしめる。

「冷たいな。おまえは。生前と変わらずに、私を見ようとすらしない」

 だから私は狂わされたのだ。

 一度でいい、おまえが心から私を父だと認め呼んでくれていたら。そうであれば、私は狂わなかったろう。おまえを息子としてだけ愛していることができたに違いない。

 息子であるおまえに、狂うことはなかったはずだ。

 我が子を抹殺することなど。

 愛している。

 愛しているのだ。

 殺すほどに。

 殺してしまえるほどにまで。

 私以外の誰にもその存在を見せたくないほどに。

 愚かな男を、嗤うがいい。

「イクヤ。我が王子よ」

 冷たい屍を撫でさすりながら、王はただつぶやきつづける。

 塔の扉は固く何重にも鍵をかけられていることなど、もはや王には何の意味もなかった。

 ただひとつだけ。

 悔やむことがあるとすれば、ただひとつだけ。

 イクヤを殺した者に対する復讐だった。

 閉ざされた身では、果たすことはできない。

 ならばーーーーと。

 狂気と正気とを行き来する頭で、王は考えた。

 呪いを。

 もはやここから出ることは叶わないだろう。

 ならば、この血を持つジュリオの血を引く者に、逃れ得ぬ呪いを。

 そうして。

 今ひとつ。

「私は、おまえを、取り戻してみせる」

 この身は死しても。

 滅びようとも。

 どれほどの時を経ようとも、いずれ、澱んだ血の中によみがえるだろうおまえを取り戻してみせる。

 それまでは、いかように苦しもうとも、ジュリオの血縁者が滅びることはない。

 アルシードの最後のひとりにこそ、おまえの魂はよみがえるだろう。

 その時こそ!

 逃がしはしない。

「もう二度と」



※ ※ ※



「もう二度と」

 耳元でささやかれた声に、若者は全身で反応した。

 目の前に展開されていた白と赤に黒が混じった光景は消え去っていた。

 目を瞬かせる。

 そうして、一歩、後退した。

 凶悪なほどの歓喜に満ちた顔を見出したのだ。

「イクヤ」

 開いているはずの扉はいつの間にか閉ざされていた。

 開かない。

 何故。

 目の前の男が、生きている者ではないことは一目瞭然だった。

 その古めかしい服装も、古めかしい発音さえも。

「私の愛しい王子」

 どれほどこの時を待ったと思う。

 イクヤの血の中におまえがよみがえるのを。

 私とお前のためのこの古寂れた伽藍の中で、おまえが戻って来ることを、気が遠くなるほど待ちつづけた。

 冷たい掌が、若者の頬を撫でた。

 全身が、凍えつく。

「思い出せ」

 おまえの血の中の記憶をよみがえらせろ。

 そうして、未来永劫、この伽藍の中で私とともにありつづけるのだ。

 若者が首を振る。

 拒絶の意味を込めて。

「この褐色の髪も瞳も、私を煽るそのくちびるさえ、私のイクヤにそっくりだというのに」



***** と、まぁ、こんな感じですね。
 おじさん、相変わらず狂ってます。いや、まぁ、『王さまのお気に入り』のあの後には結構な修羅場があったのよということで。
 一見正気なようでいて? 実は狂気に囚われてるおじさんを、ジュリオが幽閉しちゃったというオチですかね。
 『金波宮の怪』とか『在りし日の』みたいですが~。すきやね、責めが狂う話vv 魚里が書く場合、受けが責めを好きというのが少ないので、先に死ぬのは基本、受けですvv いや、だって、この関係性で責めが先死んだら、受けは解放されてほっとするだけになっちゃいますからねぇ。トラウマとしては残るでしょうが、やっぱり解放されたって思いが強そうだもの。やっぱ、ここは、責めに苦しんで頂きたい。受けには死という酷な運命ですが、ある意味救いでもあるので許して頂いて。でも、引きずり出されるのが、哀れですが。まぁ、それだけ執着と思い込みが激しいのが魚里の攻め~というか、おじさんのおじさんたるゆえんということで。
 かけ流してたアニメがアニメだったせいか、情緒面の起伏がいつもより高めかもしれないと思いつつvv
 少しでも楽しんで頂けると嬉しいです。
 タイトル、『死人遊戯』ってーのもありかな?

****『闇の末裔』がね~どうにもこうにも、『地獄先生ぬーべー』に似てる気がしてしかたない。ファンの方には申し訳ないですね。いえ、どちらのファンの方にもかな。ファン層は違ってると思うけど。重なってないことを祈ろうvv
 いや、ストーリーもバックグラウンドもまるっきり違いますが。なんか雰囲気がねぇ。
 ふむ。
 主人公のキャラ設定かねぇ? 似てる気がしてしかたない。いや。ぬーべーは美人さんではないですが。一応都築麻人(この字か?)くんは、美人さんらしいので。そうだよね? 違う?
 Dr.ムラキ=サドってーのは、まぁ、そうだけど。Mでもありそうだなぁ。見てて思う。精神的にマゾだよな。うん。このひとの場合も(やってること見れば人外なんだけど、あくまでひとの範疇っぽい)狂っちゃってるのが凄いですが。狂いようがなぁ半端ないわ~。ま、あくまでアニメ見た感じですけどね。原作は止まっちゃってるので。ねちっこいしね~。こういうタイプに執着されたらされた方はもう、たまらんでしょうね。麻人くんは可哀想過ぎだ。まぁ、このふたりの関係性が最高に色っぽいと思ってしまう魚里自体、嗜好が歪んでますけどね~。うん。Dr.に成就してほしいって思っちゃうから。
 判らんひとにはマルッと判らん話題で申し訳ないですが、なんか今サラ妙に燃えちゃったものですから。失礼しました。
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