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グレードアップ?
 いつもご来訪ありがとうございます。

 ウォーターベッド2回目はこの後で。

 ええと~イタチが、ハクビシンにグレードアップ(?)しておりました。
 最近見ないけど夜が来ると餌が綺麗になくなってるなぁと思ってたのですよね。うん。まぁ、イタチもどちらかと言うと夜行性だったはずだし~と、うろ覚えで夜に来るようになったんだろうなぁと思ってました。
 で、今日部屋にあがる前に、冗談でカーテンを開けてみましたら。
 猫にしては何やら微妙ないきものが。
 目を光らせてパンを食べておりました。
 狸?
 にしてはちとちがうかなぁ。
 と、鼻面に一本とおった白い筋。
 もしや。
 と、確認しつづけるも、敵(だって)も去るもの。人間が見てても逃げやしない。
 しかたないので、ガラスを叩くとよっこらしょとばかりにブロック塀に飛び乗って、あ、その前にいたに乗りましたが、踵を返したのでした。
 はい。
 しっぽは狸しっぽじゃなかったです。もちろんのことアライグマのしっぽでもなく。
 こりは~ハクビシン確定ですな。
 母と祖母から餌やり禁止令が出そうだ~xx

 さてさて、ウォーターベッド2回目です。タイトルは~まだ決まってないので、これはあくまでも仮題なんですよ。念のため。
 それでは、少しでも楽しんで頂けると嬉しいです。

**********






 どこだ?

 郁也は寝台の上で周囲を見渡した。

 見たことがないような内装だった。

 寝台の感触は、この間昇紘が取り替えさせた水を包んだものとは別のものだ。

 知らず、全身が赤くなる。

 どこなんだろう。

 いったい。

 なんでこんなところにいるんだろう。

 ぴらぴらと何枚も重ねられたような帳を手で払いながら、起き上がる。

 不安だった。

 ここには、昇紘の気配はない。

 何も特別な力はなかったが、それでも、昇紘がいるかいないかくらいなら、判る。

 ここがいつも自分がいる昇紘の作り出した世界ではないということは、痛いくらいに感じられるのだ。

 この間、意識のない間に連れ出されていた時とは違う。

 あの時は、最初から最後まで意識がなく、昇紘に教えられるまで何が起きたかすら知らなかった。

 自分から外に出たわけじゃないと言って、それを昇紘は判っているはずなのに、なぜか無表情で自分を見た。

 それが、どんなに怖かったろう。

 怒っている。

 そう思った。

 自然、からだが震えてくる。

 首を横に振っていた。

 怒らないでほしい。

 自分から出て行ったりしないのに。

 判ってほしかった。

『判っている』

 だから、そう昇紘が言った時は本当に嬉しかったのだ。

 なのに。

『それでも。あんなにも私を慌てさせた罰だ』

と、言われて、震えが来た。

 どこか甘味をしのばせた低い声に、この後に起こることが察せられたのだ。

 そうして。

 次の日、早朝にベッドにはいってきた存在に、郁也は驚かされた。

 小さな男の子だった。

 五歳くらいだろうか。

『ご主人さま~』

と、そう言って、懐いて来ようとする子供にうろたえた郁也の背後から、

『邪魔だ』

 声が聞こえたと思えば、首筋に顔を寄せてくる子供が払いのけられた。

 キャンッと悲鳴があがった次の瞬間に、音をたててはじけるかのように姿を変えた金茶色の小さないきものがイタチだと言うことは、郁也にも判った。

 人間とイタチの姿を好き勝手にとって自分に懐く不思議な存在が、自分の意識のない間に自分の血を舐めたのだと聞かされて、ゾッとした。

 勝手に自分の血を舐めたりしたのに。

 そんなことをしたらと、怖くなったのだ。

 以前、庭にある花の棘に刺されて血をながしただけで、昇紘が無表情な顔をさらに無表情にしてその花を引き抜いた。あまつさえ、火にくべたのだ。

 そんな記憶があっただけに、あれはよく無事だったと、郁也は不思議に思ったものだ。

 郁也の疑問を感じたのだろう。

 郁也を背後から抱きしめていた昇紘が、

『あの時の花とは違って、あれにはまだ分別があるようだからな』

 そう言った昇紘に、首を傾げた。

『お前のことを主人だと言っているから、お前のことを守ろうとするだろう。そう言うことだ』

 不埒な念を抱くなら、許しはしないがな。

 そう言って片頬を歪めた昇紘の笑い顔を、郁也はほんの少しだけ怖いと思ったのだった。

 やわらかい敷物に、足を取られそうになって、現実に立ち返る。

 途端、これまでいた白木や組木細工の部屋とは違う石造りの冷たい雰囲気に、いっそうのこと不安へと落とし込まれるような気分になった。

 出入り口らしき場所を見つけて、取っ手に触れた。

 ほっとする。

 しかし、引っ張ってみても押してみても、びくともしない。

 なんで。

 イヤだ。

 イヤだ。

 イヤだ。

 誰か。

 昇紘っ!

 この時くらい、声が出ないことを悔しいと思ったことはない。

 何故、声が出ないのだろう。

 昇紘の元にいれば、声が出ないことを不満に思うことなどないというのに。一歩、彼のところから離れると、自分には意思を伝える術すらないのだ。

 郁也は出入り口を拳で叩いた。

 声が出ない分、必要以上に手や全身に力がはいったのだろう。

 幾許もせずに、郁也はその場にうずくまった。

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