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in the soup 21回目
 いつもこんな腐の割合の強いブログにおいでくださってありがとうございます♪

  今日は『ドツボ』短めになったのでこちらにアップです。
 『ドツボ』は、最後にアップしておりますので、苦手な方はスルーでよろしくお願いします。

 昨日、PCの画面にハエトリグモさんが上ってきまして、冗談でその周辺でポインタを動かしてみました。
 見てます。
 ハエトリグモさん、ポインタ見てます。ポインタが動くと数瞬遅れて、ポインタと向き合うような位置取りをとります。
 おお! 敵対関係? 緊張関係?
 調子に乗ってしつこく繰り返していたら、さすがに害意がないのがわかったのか、ただ動くだけのものと判ったのか、反応を返してくれなくなりました。残念。

 このワンコは~この家の犬? この後がちょっと心配な魚里です。




 それでは、以下、『ドツボ』です。


*****
 回想から覚めて、昇紘は肩を撫でた。

 ジャケットの上から歯や爪を立てられたていどでは、皮膚一枚破れることはなかったが、それでも郁也が自分に向けた怒りがそこにまだ残っているように思えたのだ。

 あの刹那の疼くような痛みを思い返す。

 布地に染みこんだ郁也の涙の感触をも。

 しかし同時に、郁也の父親に対する嫉妬までもがよみがえっていた。

 肉親への強い愛情なのだと判っていても、郁也に慕われている相手だと思えば、殺意を抑えるだけで精一杯だった。

 あの時点で郁也が自分の養子になっていなければ、おそらくは手を下していたに違いない。

 そうして、抑えた激情は、その犠牲者として郁也を選んだ。

 だから、自ら彼に教えたのだ。

 浅野郁也という留学生は死んだのだと。

 怯えた褐色の瞳が、心地好かった。

 久しぶりに触れた郁也のくちびるや肌の感触は、もはや昇紘の中に目覚めていた劣情を煽るだけのものにすぎない。

 思いのままにふるまった。

 触れれば反応を返す郁也に、笑いがこみあげた。

 どれほど嫌がろうと、たとえ郁也自身がそれを快感とは感じていなかろうと、からだは触れられれば熱く硬く脈打つ。

 それでも頑なに認めようとはしない郁也の口から放たれる拒絶の言葉に、思わず手に力が入った。

 だから、郁也が遂精に達した時、言わずにはいられなかったのだ。

 ここにいるおまえは、あの男の息子ではなく私のものなのだと。

 私の籍に入ったからには、もう逃げることはできないのだと。

 褐色の瞳に絶望をにじませて、叩きつけるような鋭さを含んだ声が昇紘の耳にいつまでもこだます。

 悪魔――――自分だけを見て郁也が言った言葉であれば、たとえ詰られようと、気にはならない。

「無様だな……………」

 エンリケがいることも忘れてつぶやいた。

 滑稽なほど無様だ。

 醜悪なほどだと自覚はあった。

 自分がこれほどまでに愛しているというのに、少しも気づくことなく逃げようとする郁也が憎かった。

 どうすれば彼が自分を見てくれるのか。

 ただそれだけを考えている自分に、嗤いがこみあげてくる。それを噛み殺し、

「どうしてくれようか」

「ミスター」

 エンリケの声に我に返り、昇紘は立ちつくす秘書を見上げた。

 鋭角的な整ったポーカーフェイスが、白皙を通り越して青ざめている。

 この部下が取り乱すさまは珍しい。

 取り繕うことすら忘れている。

「私は悪魔なのだそうだよ」

 自分を見下ろしている凝りついた黒いまなざしを鏡のようだと見上げながら、昇紘は言葉をつづけた。

「悪魔ならば悪魔らしい行いをしなければならないな」

 悪魔の愛し方で、一生繋ぎとめてやろう。

 そう言うと、昇紘は喉の奥でせき止めた笑いを解放したのだ。

*****   オジサンもぐるぐるしております。
 恋することは端から見れば滑稽とはよくいいますが、滑稽通り越して怖すぎるオジサンであります。
 郁也クンのぐるぐるが移ったのかなぁ。心の中は、もう、どうしてそういう思考回路なのって感じです。エンリケ鳥肌立ったに違いない。
 長年他者に対する興味やら感情が凍りついてたので、溢れ出す想いは激情になっているのでした―――う~む、こう書くと陳腐だなぁ/// しかたないか。
 老いらくの恋だし。うん。 ← だから、まだそんな歳じゃないですよ! と、言っておこう。一応50代だ、こっちのオジサンは。

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