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2017/06
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 いつもご来訪ありがとうございます。

 絶賛、弩級の換毛期だというのにコームを使うと牙をむく第五。これで甘えん坊っつのだからどうにも。甘やかしすぎたか。

 でも、どうにかなだめつつ、体の半分というか六分の一くらいをコーミング。で、出たのが、下。

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 ティッシュペーパー一枚分の面積を覆い尽くしてこの盛り上がり。

 ワンコやニャンコの抜け毛って何かに使えないかといつも思うが、外国の人見たく、洗って天日に干して紡いでセーターとかは無理すぎる。うん。

 でもそんなことしたら、きっと、ベージュのセーターだなぁ。あたりまえ。


 BL話。

 赤根晴ってひとのコミックスにはまってます。まぁ分売版ですけどね。
 前にも書いたが「平凡な俺にスパダリが舞い降りた」って話だけど。タイトルがいまいち気にくわないんだけどね〜。
 で、面白かったので過去作に手を出してみた。
 が、あまり面白くなかった。
 失敗。
 ううむ。
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まだかxx
 いつもご来訪ありがとうございます。


 朝のごはんがまだこなれません。

 ほぼ12時間経とうとしているのに、こなれない。込み上げてくると固形物が………。気持ち悪いです。

 今日は第五さんに三週間ぶりくらいでレトルトごはんをあげましたら、すっと食べました。
 うん。珍しい。
 この頃、おやつだけで生きてましたからね〜第五。
 ごはん食べずに放置だったから、うお里が切れました。腐るしね〜。もったいないしね〜。
 でも、ごはんもらえないからって、ねだらない第五。
 おやつもらえるからね。
 足りてたのだろうか?

 この頃は換毛期だから、少々体調悪いんだよね、第五。

 うお里が戻しそうなのに付き合って、先ほどベッドでげろりんちょしてくれました。
 んなところ付き合いよくなくていいよ!

 昨夜は昨夜でうなされてましたしね〜。
 お留守番させられる夢を見たんだろうなぁ。ピスピス鼻声で甘え鳴きしてたから。
第五の怪vv
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます♪

 昨夜は結構夜遅くまで起きてたのですが、突然窓に向かって吠え出す第五!

 ええ?

 びっくりですよ。

 基本的にレースのカーテンしか閉めてないですし。でも、2階。

 ちょうど窓に背中を向けてKindleで読書してたんですが。

 ドキドキしながら振り返りましたよ。

 でも、何もいない。

 ただの夜。

 第五をたしなめて、第五もおとなしくなったのでもう少し読書〜と思って読んでましたら、も一度。

 えええええ?

 びっくりどころじゃないですよ。

 よくよく窓を見ましたが、せいぜいがあかりに寄ってくる羽蟻………。いやこれも充分恐怖ですが。

 仕方ないので、電気を消して寝たうお里でした。

 なんだったんだろう。
 まさか、本当に、羽蟻に向かって吠えてたとか………。
 霊現象じゃないと思いたいうお里でした。
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 残ってた「特捜最前線」の6話をかけ流しながら創作していたうお里です。
 いや、うん。
 ちょ〜っと創作上つまづいてたもので、気分転換も必要だったのです。はい。
 
 普通にネタバレです。推理ものなのにね。というか、刑事ものだからなぁ。

 214話
 バラの花殺人事件
 これ、泣きましたよ。はい。
 犯人が〜。悲しすぎる。
 殺されたのが基本、まぁゲスというかドキュンというか。ある意味での老人問題を取り扱ってる。
 ちょっと違うけど、元俳優の老人が、過去の情熱を再燃させて、復讐を果たすみたいな話ですかね。
 かなり違うかもしれん。
 「バラの復讐」って、架空の映画が船村刑事が刑事になるきっかけだったらしいという情報があります。が、その主演男優が犯人って、切なすぎる。

 228話
 通り魔・あの日に帰りたい
 昼夜逆転の日常が精神を蝕んで追い詰められた青年がとった行動が〜って話。
 田舎から上京してきた若者が都会の生活になじめないと哀れすぎる。

 2話
 故郷へ愛を込めて
 これ見てた時は創作の方にちょっと没頭気味だったので、あまり感想はない。
 寺田農さんが若い!

 53話
 背番号のない刑事
 これも上に同じ。
 とりあえず、橘刑事が特命課に入るきっかけのエピソードだ。桜井刑事と交代なんね。でも、桜井さん帰ってくるけど、そうなったら二人とも普通にレギュラーだし。人気あるんだろうなぁ。うん。
 長崎出身だったのね〜って。
 鼻くその段は、ううむちょっと退く。

 63話
 痴漢・女子大生被害レポート
 「特命課」って結構同性愛者がちょこちょこ出るなと思ってたけど、これ結構あからさま。
 まぁ、レズビアンですが。
 ある意味悪女の深情けですかね。
 高杉刑事、奥さんと子供いたんかい! びっくりしたわ。うん。

 90話
 ジングルベルと銃声の街
 ええと、「オリエント急行殺人事件」の縮小版舞台が街バージョンですかね。
 ラスト、犯人たちもパーティ参加オッケーだったはずなのに、なぜ、津上刑事とヒロインと今回の巻き込まれ役だけで演奏してるんだ! ちょっと突っ込みたかったが、予算の問題かね?

 そんな感じかな〜。
 Best selection vol.17は結構面白いの多かった。


 岩崎陽子さんの「エチュード」だったかな? ルパンの焼き直の1巻を読んだ。
 ラウールさんが二重人格で、メインの人格じゃなく、サブの人格のほうがルパン。ちょっと切ない設定だ。共存できるようになるといいんだけどね。
 あと大事な点、ルパン、金髪です。およ〜。金髪ルパンって、JETさんしか知らんけど、いいよね〜。うん。黒髪もいいけど、なんとなく金髪も捨てがたいからね。うん。ハンサムならいいんだよ。←本音vv
 最初表紙見た感じで、すぐ岩崎さんだとわからなかった。
 なんか絵柄が変わってる気がした。が、ops.4の神父さんか牧師さんが以前の絵柄だったのでほっとしたvv

 やっぱり、岩崎さんの絵好きやわ〜。

 この頃なぜか「柔道一直線」のOPが頭をぐるぐるしてる。
 ううむ。なぜだ〜。
 
本題にたどり着かない。5回目
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 ということで、67kb費やしてもまだたどり着きませんxx

 怠い。

 何もする気が起きなかった。

 自室の居間から窓の外を眺め見る。

 小糠雨に濡れる庭には、咲き初めようとする花々でうっすらと色づいていた。



 昨日のことだ。

 ふと思い出す。

 この城を守るようなガーゴイルの雨樋をスケッチしていた。

 ファサードのガーゴイルたちは特に大きめに造られているため、細部までスケッチするには最適だった。だから、思い立ったその足で、建物正面まで来ていた。いつもは北の領域の庭から外に出ることが多い僕にしてみれば、それは珍しいことだった。

 この城が建造された中世の頃のデザインのどこか滑稽な表情の魔物たちが天を見上げて大きな口を開けている。羽のあるものもいれば、尻尾のあるものも。ツノがあるものも。どれもないものもどれもあるものもいる。

 初めて見るものは驚くかもしれないが、見慣れて仕舞えばどうということもない。もちろんのこと、言うまでもなく、ただの、雨樋にすぎないのだ。

 天を見上げて口を大きく開いたさまは、まるで己の状況を嘆くかのようで。

 天から落ちて魔物へと変わった自分を呪うかのようで。

 まるで自分のようだと、思ったのだ。

 気づいて、苦く嘲笑う。

 どこの悲劇のヒロインだ−−−と。

 滑稽な。

 ほんとうに滑稽だった。

 逃げようとすれば、逃げられるのに。

 逃げないのは、己に自信がないからだ。

 この、安楽な生活を手放したくないためだ。

 ぐるぐると自嘲が頭の中を埋めてゆく。

 己の情けなさに捉われて、鉛筆を動かす手が止まった。

 ガーゴイルたちのように、空を見上げる。

 晴れ渡った空が、どこまでもつづく。

 下界で足掻くのをやめた愚鈍な人間のことなど我知らぬとばかりに、天上の輝かしさを映してどこまでも美しい青が広がる。

 あまりのまばゆさに地上へと視線を戻し振り返れば、遠くどこまでもつづく丘陵地帯の紫が見えた。

 荒野にはびこるヒースの花群れ。

 どこかうっすらと黒みを帯びたように見える、紫の荒野。

 惹かれるようにして、歩き出す。

 スケッチブックと鉛筆が地面に転がる。

「御曹司。どちらへ行かれます」

 いつものように控えていたヴァレットのうろたえたような声が聞こえたような気がした。けれど、それに返事を返すこともせず、僕は歩を進めた。

 だけど、どれほども進めなかった。

「御曹司!」

 ヴァレットの慌てた声とほぼ同時に、甲高く小さな悲鳴が襲いかかる。

 背後からのいきなりの衝撃に、バランスを崩した僕はたたらを踏んだ。

「ご、ごめんなさいっ」

「いや………」

 差し出した右手を、

「いやっ!」

 勢いよく叩かれた。

「御曹司っ!」

「ご、めんなさい」

 天上の空のような青が僕を見上げていた。

「かまうな」

 その瞳の中に見えるおびえの色に、戸惑った。

 なぜ?

「義母上?」

「アークレーヌさまっ」

 悲鳴のような声だった。

「近づかないでっ」

 どうしてこんなに怯えられなければならない?

 僕が、いったい、何をしたというのだ。

 これで、彼女と顔を合わせたのは、何回目だろう? ほとんど言葉すら交わしたことがないというのに。

「ケイティさまっ」

 遅れて駆け寄ってきた見知らぬ女性が、彼女の肩を庇うように抱きしめた。

「大丈夫ですか? おからだは? お腹はっ」

「なんてことをするんですかっ! ケイティさまのお腹には赤ん坊がいらっしゃるんですよっ」

 睨みつけてくる灰色の瞳が僕を糾弾してくる。

 誰だろう−−−と思うよりも先に見知らぬ彼女のそのことばに、心臓を思い切り握りつぶされるような衝撃が襲い掛かった。

 ぐらり−−−と、視界が揺らいだ。

 鼓動の動きが、血管の収縮が、速度を増してゆく。

 まだ何かを叫んでいる見知らぬ彼女のことばを把握することは、僕にはできなかった。

 僕にできることは、背後から僕を支えてくれたヴァレットに体重を預けることだけだったのだ。







 *****







 ウィロウさまはあの日、来てくださらなかった。

 知らせはハロルドさんから受けたはずなのに。

 どうしてなのだろう。

 この頃のウィロウさまは、とてもそっけない。

 朝食時も、晩餐の時も、アフタヌーンティーの時さえも、お顔を見ることができるのは稀になっていた。

 お忙しいのだろうか?

 領地経営は、きっとわたしなどが想像できないくらいに大変なお仕事なのだろう。わたしは詳しくは知らないけれど、ウィロウさまはそれ以外にも他にお仕事をなさっているらしい。

 南の領域から東の領域の二階に移された部屋で赤ん坊の靴下を編みながら、わたしは溜息を吐いていた。

「どうなさいました?」

「いいえ。なんでもないのよ」

 普通に微笑むことができているだろうか。口角がひきつるような気がしてならない。

「前の奥さまがお亡くなりになられたのが三年前の今頃なのだそうですよ」

 何気ないように言うルイゼの事情通さに、目を見開く。

「前の奥さま………」

 すっかり忘れていた。

 わたしは後妻なのだ。

 そう。

 アークレーヌさまのお母さま、ウィロウさまの先の奥方さま。

 離婚などという外分の悪いことを貴族がするはずもない。せいぜいが、別居といったところだろう。だから、後妻を迎える貴族の大多数は、相手を亡くしている場合が多い。

 当然、ウィロウさまの前妻も、亡くなられている。

 これまで考えたこともなかった自分が、どれだけウィロウさまとの結婚に浮かれていたのかを物語っていた。

 どうして亡くなられたのか。

 さすがにルイゼもそこまでは知らなかった。

 どんな方だったのだろう。

 とても今更の疑問だった。

 もしかして、ウィロウさまは今も、前の奥さまを愛してらっしゃるのだろうか。

 そうかもしれない。

 だから、あんな事件が起きたというのに、ハロルドさんに任せっきりにされるのだ。

 たった一言でいい。

 やさしいことばをもらうことができれば、この不安は、消すことができる。

 そう。

 きっと。

 わたしは編みかけの靴下をテーブルの上にそっと置いた。

「ハロルドさん」

 家令の仕事部屋の扉をノックした。

「奥さま、何事でしょうか」

と、ウィロウさまと歳も変わらないだろうハロルドさんが机から顔を上げてわたしを見ていた。

「ハロルドとお呼びください」

 とってつけたように言うハロルドに、

「前の奥さまの肖像画とかありますか? あるのなら見たいのですけど」

 なるたけ冷静に言ったわたしのことばに、ほんの少しハロルドのメガネの奥の目が大きくなったような錯覚があった。

「ございますよ。こちらへどうぞ」

 やりかけの書類をまとめ終わったハロルドが、ソファに座っていたわたしを先導してくれた。





 採光に気を使ったその部屋は西の領域のグランドフロアにある絵画専用の部屋で、壁にはおびただしい数の肖像画や家族の肖像画がかけられていた。

 奥の端にあるのが、初代アルカーデン公爵のものだという。

 ずらりと下がって、目の前にあるのが、ウィロウさまの幼い頃と若かりし頃の肖像画とご両親と共に描かれた肖像だった。

 とても凛々しくお美しい。

 この方が、わたしの旦那さまなのだ。

 そうして、その隣にある家族の肖像画が、ウィロウさまのご家族の肖像。

 椅子の背後に立つ十代後半の青年貴族と、椅子に座る初々しい美貌のレディ。

「この方が………」

 わたしは惚けたようにその女性を見ていた。

 それは、とても美しい女性の肖像だった。

 透けるような白い顔を彩っているのはマホガニー色の艶めく髪。額に嵌ったティアラには真珠の飾りが品よく配置されている。薄い貝殻のような耳。小さめの通った鼻の下に薄幸そうな小さなくちびる。綺麗に弧を描いた細い眉。アーモンドのような双眸。深紅のレースのリボンが巻きつく細い首。くっきりと浮き上がる鎖骨から下を美しく包み込むのは、繊細なレースをふんだんに使ったドレスである。女性的なラインを描く方から腕。手袋に包まれた腕の先では労働とは無縁の細い指が扇を持っている。

「レイヌ・アルカーディさまでございます」

「とてもお美しいお方でしたのね」

 ころがり出たのは、力のない言葉だった。

 なよやかな、たおやかな、わたしとは正反対の貴族的な容姿。

 見せつけられた。

 決して、かなわない。

 そんな気がした。

 どんなに気をつけても日に焼けるのを避けるのが困難な故郷の気候。

 ここに来て少しは白くなったろうけれど、それでもまだそばかすの散る顔はわたしにとってのコンプレックスだった。

 指を見る。

 女性にしては、関節の節が目立つ少し不恰好な指。移動には絶対に馬が必要な環境で、御者の真似事は必須だった。乗馬は趣味などではなく、生活と切り離すことができないもので。それに、金鉱掘りや砂金取り、鉱山仕事に従事する荒くれの多い土地柄の上に、ヘビなどの危険な生き物のいる土地柄である。女性だとて護身用のピストルは必須だった。

 上流階級と呼ばれる生活ではあったけれど、家事も一通りはできる。山火事の炊き出しに参加したこともある。

 上流階級と呼ばれる層の質があちらとでは違うのだ。

 優雅にお茶を飲み、することといえばお喋りと刺繍など。

 もちろん、社交シーズンの忙しさは昨年少しだけ体験してはみたけれど。

 子供がお腹にできたことで、しばらくは首都に出向くことはできなくなった。おそらく、今年の参加は無理だろう。少し残念だけれど、社交界の本格的な洗礼を受けなければならないことを鑑みれば、猶予ができたことは幸運なことのように思えた。

 そう。

 必ず、レイヌさまと比べられる。

 それは逆らいようのない事実だった。

「奥さま?」

 込み上げてくる悲しみがハロルドの前で形になる前に、わたしは急いで踵を返したのだ。








読めるわけもないんだが
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 タイトル通りなんですが。

 読めるわけもないんですが、この間から著作権切れの小説をちょこちょこKindleで入手してて、ふと気付いた。
 これ、モーリス・ルブランも著作権切れだよなぁ………と。
 前々から、氏の「三十通棺桶島」に出てくる”万事オーケー”くんという犬の名前が気になって仕方なかったんだ。堀口大学先生訳だったと思うんだけど、ヒロインならぬ囚われの少年(おそらくショタ)が飼ってるわんこの名前なんだけどね。あ、もちろん、ルパンが恋するのは、少年の母親です。はい。ロリショタの気は毛頭ないルパンですから。ああ、閑話休題。んでもって、それを確認したいがために、検索かけてみました。アマゾンさん。問題は、タイトルvv 「緑の目の令嬢」はなぜか字面でわかるんだけど、「棺桶島」に関しては字面に記憶が全くない。あれ? とりあえず探した。んで発見。おお! やっぱり! と、それだけ確認したかったし〜フランス語はわからんし〜というわけで、99円で購入してみた。こういうのが無駄遣いなんだろうけど………。23作品まとめてて300円以内っていうのもあったけどね。まぁ、翻訳はもってるので突き合わせればなんとかなるだろう。だいたいフランス語の辞書がないからな。うん。


 今朝の第五は、なぜか、うお里についてくる気満々でした。
 なぜだ? 最近はお見送りすらしなかったくせにいきなり………。
 とりあえず、おやつをおいて、事なきを得ましたが、たまにわからんな。かわいいけどvv

 週替わり99円セールがあるKindle版ハーレクィンコミックス。
 好きな漫画家さんがコミカライズしてるのが99円だったらとりあえず買ってみる。うん。だってねぇ、最近オリジナルで書いてない漫画家さんが結構移動してるし。例えば、黒川あずささんとか、黒田かすみさんとか。橋本多佳子さんとか。岩崎洋子さんとか。JETさんとかもだ。
 ただね〜ハーレクィンはな。
 何がネックって、Kindle版のあらすじ。
 「〜どうして?!」
 って………頭動かせや! と、突っ込みたくなる一人称のあらすじ。
 もう少し、普通のあらすじのほうがいいなぁといつも読むたびに思うんだよね。
 どんだけ鈍感なんや〜とか、いろいろと物申したいあらすじ説明だ。
 笑うというより、呆れる時のほうが多いわ。うん。
そういえば
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 そういえば、というか、電波って強風には負けるのかなぁ。
 風が強い時って、ネットに繋がりにくくないですか? かなり繋がりにくくなります。なぜだ?

 前も書いたような気がするが、うお里の部屋って、アナログの時計が長持ちしませんxx 針が落ちたり、動かなくなったり………。文字盤のケースの中で突然針が落ちるのはびっくりするわ。今の時計は、ゼンマイが逝かれているのか、時間が遅れるのやらなんやら。でも置いてる。役には全く立たないけどね。うん。まぁ、デジタル表示で時計機能付きのリモコンとかあるからいいけどさぁ。でも、これも微妙に遅れてるvv

 おとといは突然の湿度で、第五がアウトだった。うん。暑くてすっごくヒィヒィ言いながら、うお里にくっついてるもんだから、ドライ今年初めてかけましたよ。まぁ、冬場は空調はつけないので、一応夏だけの恩恵かなぁ。ヒーター機能もあるんだけどね。

 しかし、第五って、どれくらい日本語わかってるんだろう。
 絶対、「第五はネーチャン嫌いやもんね」と言ったら、「嫌い」だけ拾ってなんか拗ねてるように見えるんだよね。ううむ。文章にしたらわからないのかもしれんなぁ。
 この間、「リードは? リード持ってコント連れてけんよ」とかって言っても、リードのところには行くんだけど、絶対銜えないので冗談で、リードをうお里が持って、「リードは?」と言ってみたら、リードをはたきましたがね。痛いわvv
 やっぱ。単語までかなぁ。

 「おいで」とか「来い」は聞かない。ただ、舌打ちしたら、来る。

 第五の理解力が謎すぎる。
 いつもご来訪ありがとうございます。

 4回目。です。
 めざせ、オーソドックス! です。







 あれが、何を意味していたのか。

 悪夢の只中にあって、僕はようやく理解した。

 あれは。

 あれこそが、僕の本当の母親だったのだ。

 夢の中で、父は、彼女をこそ”レイヌ”と呼んだではないか。

 では。

 あの優しい白い手の主は、父が”レイラ”と読んだ彼女は、僕の本当の母親ではなかったのだ。

 ゆらゆらと揺れた、青黒い顔。

 あの顔が、幼い頃の僕を苦しめた。

 夢に出てきて、僕を睨み付けるのだ。

 そんな僕に、”レイラ”が、呪(まじな)いをかけた。

 彼女の首にかけられていた銀のクルスが、ゆらゆらと揺れて、幼い頃の悪夢(リアル)を心の底へと押しやったのだ。







 ギィギィと耳障りな音に誘われるように、目を見開いた。

 暗い。

 ああ、何時だろう。

 時計のないこの部屋ではわからない。

 喉が渇いた。

 寝室に戻らないと。

 起きあがって、身震いする。

 寒かったのだ。

 ぐらりとめまいのするような感覚に襲われて、しばらくその体勢から動けなかった。

 悪夢のせいだろう。

 肩で息をするようにして、めまいをやりすごす。

 その間にも、ギィギィと癇に障る音がする。

 ギィギィと−−−まるで僕の脳からすべてを取り込もうとするかのように、耳の奥へと入り込んでくる。

 気持ちが悪い。

 立ち上がるのは億劫でたまらなかったが、このままここにいては駄目だとなにかが僕を急かしてくる。

 つるりとながれ落ちる生汗の感触にからだを震わせながら、ようようのことで立ちあがった僕は、息を呑んだ。



 まだ、悪夢の中にるのだろうか?



 ぼんやりした意識のどこかで、猫が鳴いた。



 ギギィと、より大きな音がして。

 黒く太い紐からぶら下がった女が、僕を見てくちびるに弧を描いて見せた。



「おかぁさま」

 声に出しただろうか。

 僕の記憶は、そこで途切れた。







 *****







「どうして?」

 目を疑った。



 南の領域に新たに設けた、やがて生まれてくるこどものための部屋だった。

 わたしの部屋の続き部屋を、ウィロウさまにお願いしてこどものために設え直したのだ。

『あなたとこどもの領域だから、好きにして構わない。なにか必要なものがあれば遠慮なくハロルドに言うといい』

 どこか物憂げなようすでウィロウさまはそうおっしゃってくださった。

 まだ男の子か女の子かもわからないこどものために、やわらかなクリーム色の壁紙を選んだ。温かな春の日差しめい淡い黄色のカーテンも選んだ。少し濃い黄色の糸で細かな花や鳥や蝶の刺繍をしてある可愛らしくて手の込んだものだ。絨毯は毛足の長い濃い目のシナモン色の地色に白い花模様にした。家具は、赤ん坊にはまだ必要ではないだろうから、その代わりにたくさんのクッションを準備した。これで怪我もしにくくなるだろう。この部屋で這い這いをするウィロウさまとわたしのこどもの姿を思い描いて、わたしは胸の奥が暖かくなるのを感じた。

 その昔流行った宝飾品ほども値段がしたというレースみたいな薄いレースの天蓋付きのベビーベッドも取り寄せた。とても細かなバラと天使をモチーフにしたリネンの白が、艶出しで光るクルミ材のベビーベッドにとてもよく映えた。これは、必要がなくなるまではわたしのベッドの脇に置くことになるだろう。寝心地がいいように、やわらかなコットンの寝具を厳選した。

 準備をしている間はとても楽しくて心がうきうきと弾んだけれど、ほんの少しだけ小さな魚の骨のような不満があった。

 どうして、ウィロウさまは一緒に選んでくださらないのだろう。

 ふたりのこどものものをふたりで選ぶのは、とても大切で楽しいことのはずなのに。

 首都までは遠すぎて、カタログを複数取り寄せた。

 それを一緒に見るのは、ウィロウさまではなく、ルイゼなのだ。

 もちろん彼女に不満があるわけではないけれど、ウィロウさまと一緒に見て、こどものことやその他他愛のないおしゃべりをしたいという思いがあるのが事実だった。

 たとえばこれと思うものがあって、ウィロウさまにご相談したい、お見せしたい、感想を聞きたいと思っても、ハロルド止まりで終わるのだ。

 こどもの産着に関しても、なにもかも。

「ルイゼ。ウィロウさまはこどもには関心がないのかしら」

 そう言ってみた。

 もちろん、ルイゼは未婚だから、こういう相談はお門違いなのだろうけど、訊ねずにはいられなかったのだ。

「ケイティさま。ご安心ください。以前母が姉を諭していたのを小耳に挟んだことがあるのですけれど、男親というものは、赤ん坊をその目にするまでは自分の子という認識を持てないものだそうですわ」

 思いもよらない返答に、わたしは目を大きく開いただろう。

「そういうものなの?」

「だそうですよ。なんでも、女性は自分の内にこどもを実感できますけど、男親は目で見て触るまではやっぱり、こう、自覚しにくいのですって」

 ですからね。

 こどものことは、女性同士の方が忌憚なくお話できていいですよ。

「そうなの?」

「はい」

 にっこりと笑うルイゼに、

「じゃあ、この布とこの布のどちらの産着がいいかしら」

 カタログについていた小さな布の切れ端を二枚差し出したのだ。



 そういて、いくばくかの不満はあったものの、着々とこどもを迎える準備が整って行った。

 そうして、今日。

「どうして?」

 まだ目立つことのないお腹を撫でながら小部屋の扉を開けたわたしは、そんなうめきとも知れない声をあげていた。

 悲鳴なんででなかった。

 足から力が抜けて行くのがわかった。

 ドアの端っこを手で擦るように、わたしはその場に蹲った。

 顔を覆う。

 だって。

 なぜなら。

「誰が………」

 生まれてくる子のために誂えた部屋の中が、これ以上ないというほどに荒らされていたからだ。

 壁紙もカーテンもクッションさえもがズタズタだった。

 クッションの詰め物があちこちに撒き散らされ、絨毯にはインクが染み込んでいる。

 いたずらなんかじゃない。

 唯一裂かれていなかった一番心地良さそうな大きいクションに突き立てられた裁ちばさみが、それを示唆しているような気がした。

 あまりにも明確すぎる害意。

 それを感じた。

 誰かが、この子の誕生を喜んでいない。

「………アークレーヌさま?」

 不意に脳裏をよぎったのは、あの白い容姿だった。

 ウィロウさまに嫁いで二月近く、会話という会話もない、義理の息子。

 顔すら数えるほどしか見たことのない、三つ年下の、アークレーヌ・アルカーディ。

 彼なら?

 首を横に振る。

 わたしにこどもができたとしても、彼が次期公爵であるという事実は変わらない。

 ”御曹司”と呼ばれるのは、彼だけなのだ。

 それに、彼がここにどうやって忍び込むというのだ。

 ここは、わたしがメインに使っている部屋の奥の端なのだから。

 わたしや召使の目を盗んでここにくるのは、難しいのに違いない。

 けれど。

 なら。

 いったい誰が?

「きゃあっ」

 つん裂くような悲鳴にわたしの思考は断ち切られた。

 いつの間にかルイゼがわたしの近くで、悲鳴をあげていた。

「奥さま。これは?」

「ひどい」

「なんてこと」

 たちまち召使たちが駆けつけてくる。

 最後にウィロウさまとハロルドとが駆けつけてくると、その只中で、ルイゼはくたくたと気絶したのだった。







 *****







「危のうございます」

 ヴァレットが差し出してくる手を思わず払いのけた。

「すまない」

 気まずいままに謝罪が口をつく。

 本来なら使用人に対して口にすることではないのだが、最近の僕は、いつにも増しておかしいのだ。

 自覚はあった。

「差し出がましいことをいたしました」

 先導でソファに腰を下ろした。

 僕のからだが、僕のものであって僕のものではない。そんな、変な感触に捉われてどれくらいになるだろう。

 足にまとわりついてくる猫を膝に抱き上げる。

 あの日。

 どうしようもないほど己の情けなさに震えたあの日。

 実の母親の記憶を取り戻したあの日。

 育ての母をそうと認識したあの日。

 目が覚めると父に抱きしめられていた、あの朝。

 あれからだろうか。

 いつも以上にぼんやりしている。

 今カップを持っている手は確かに僕のものだという感覚はある。しかし、手から伝わるそのすべらかな感触が、何か薄い膜を一枚隔てたもののように感じられるのだ。

 そう。

 全てが全てにおいて、そんな、一枚の膜ごしに見て、聞いて、しゃべっている、感じている、そういう不快感を伴っていた。

 怠い。

 何もする気が起きなかった。

 
最近のラノベ
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 どの作品がということはないのですが。
 まぁ、ラノベと言いつつ投稿作品になりますけど。アルファポリスやらなろうやら。かくよむ? は、知らない。

 うお里が読んでるのが転生ものとか転移ものなので仕方ないのかもしれませんが。
 あの、レベルの表記やら金額の表記をアラビア数字でやるのやめてもらいたい。丸を数えるのが面倒くさい。あ、0を数えるのが面倒でねぇ。
 確かに、横書きなんで、1が漢数字だったら読みにくいとは思うんだけど、うお里も一時、横書きだからアラビア数字? とかってやったことありますが。
 あれ、小説でやると読みにくいんだよね。
 イラつく。
 三桁とか四桁くらいまでならまだしも………それ以上になると桁を確認するのが嫌になるので数字はスルーします。まぁ、金額とかレベルとか強いとか高いとかわかれば充分くらいな表記だし。あれが重要な要素になるファンタジーに出会ったことは未だない。

 まぁ、私ごとだと、小説書いてる時に、「じゅうぶん」を変換かける時はなるたけ気をつけて「充分」に変換かけてますけどね。
 「十分」だと「じゅっぷん」と混乱するので。
 そういうこだわりってありますけどね。うん。わかるけどね。やっぱ、小説でアラビア数字はなぁ。

 んでもって、最近ちょっと怖いのが、ファンタジーってGが出るのが普通なのか流行りなのか?
 楽しんで読んでた作品のうち2作品に、出てる。
 しかも、ひとつは、巨大G orz 一応最後まで読んだが、想像力を停止して読んだ。つらかった。

 まぁ昔、ブリジット・オベールさんってフランスのホラー? 作家さんがG作家と呼ばれてましたが。うん。「ジャクソンビルの闇」だったかが………ある意味Gパニック。「マーチ博士の四人の息子」からファンになって読んでて、「ジャクソンビル〜」で挫折したわ。うん。たまに面白そうだなと思うのをちょろっと読んだことは読んだけど。

 あとGが出たと言えば、アビゲイル・パジェットさんの「幼児虐待捜査官」シリーズか? まぁ、ある家の女主人が壁に這ってたのを手で潰しただけだけど。嫌だった。アメリカ人って、G怖くないの? と思ったよ。まぁ、個々人か。

 冒険ものは、「ハムナプトラ」とかも「インディー・ジョーンズ」とかも普通に出るよな。「コンスタンティン」も出てたよなぁ。あれはホラーか。

 「壁の中に誰かがいる」ってアメリカのホラー? スリラーは、ローチと呼ばれてる虐待されてた少年が出てきますが。やっぱ、ローチ=コックローチだよなぁorz かわいそうな少年でしたが。

 「ザ・ネスト」ってパニック? 映画もあるらしいが。あれ、なんだろう? と手にとったら、Gの群れだった………orz 床に落とさなかった自分を褒めたぜ! うん。トラウマだ。

 GGしぃ話題で失礼しました。


 昨夜は部屋の中で2匹の羽蟻を発見、少々パニックになりました。焦るよ〜。古い家とかあるからねぇ。近所に。あれもGの仲間だからなぁ。なぜあれだけ天敵臭いんだろう。あの生き物。ちゃんと殺せたと思うけど。うん。
 あまり遅くまで電気をつけておられないなぁ。そろそろ網戸生活からおさらばですか。ううむ。まだ風が心地いいのに。波音も気持ちよく聞こえてくるんだけどねぇ。ま、来週くらいから雨らしいのですけどね。
青空文庫があるんだけどね。
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 青空文庫があるんだけど、つい99円でKindle買ってしまう。ううむ。これはなぜだろう? まぁ、Kindleでも0円ってあるんだけどね。
 涙香とか色々。
 江戸川乱歩の107作品が入ってて、「孤島の鬼」も収録されてて99円だったら、買うでしょうvv 岡本綺堂さんも、ついvv こちらは99円じゃなかったですが。 あら。ともあれ、中国の怪奇小説とか好きなのでついvv 中国のは長いのは読めないんだけど、譚とかなら読めるんだよね。熊楠さんとかもあると嬉しいよね〜。まぁ、小泉八雲とか泉鏡花は二の足踏んじゃうが。鏡花あったっけ? あれ? ちょっと混乱。鏡花はねぇ、短編は集めてたんだよね。うん。なかなか読むのしんどくなっちゃってて最近は読めてないけど。須永朝彦さん編集の三冊はしっかり購入済みさvv

 ちょ〜っと懐古趣味に走って、むっつり右門捕物帳とか買うところだった。が、ちょっとストップ。まぁこの作者が旗本退屈男と同じだったとは………。さすがに知らなんだわ。時代劇はさすがにしんどい。ううむ。最後に読んだのが、おそらく円月殺法だったからな。あれも次第にワンパターンになってきて読むのがしんどくなったの覚えてるし。ちなみに、うお里がTVで見たのは、片岡孝夫バージョンだったりする。当時好きだったのよね〜孝夫さん。

 んでもって、漫画に戻るけど。

 「ソドムの市」1巻 by 田中文って読んだんだ。
 絵が、ちょ〜っと古めの少女漫画っぽい感じだったのに、内容のえろぐろさが、すごかった。
 殺人淫楽症なんだろうなぁ、な、美貌の彫刻家が、めちゃくちゃ壊れとる。五感が全て壊れてないとあれはできん。それくらい壊れとると思う。だってねぇ、蛆湧いてるし、腐汁滴ってるし………ってなると、匂いすごいことになってない? それよりなにより普通の五感してたら視界でアウトだろうし。とにかく、味覚と臭覚が壊滅的だろうことは予想に難くない。が、たいてい、此の手のタイプって美食家だったりするのが、謎だよね。ううむ。ま、まぁこのひとが美食家かどうかは書かれてないが。
 そんな男に惹かれてる、14歳だったかのヒロイン………。ああああ。やってること垣間見てるのに、逃げられない。逃げない。もはや悪魔に魅入られてるんだろうなぁ。結婚?! おい〜人生捨ててるって。やめろっ! と思う。ま、まぁ、一応、彼女の兄はそうと知らず悪魔の親友をやってるので、それほど酷い目には合わされない? と、思えない………。悪魔の弟が二人。躾けるって………。彼らも性癖やばそうなんで、ヒロインできれば逃げろ。うん。
 時代背景は大正8年だったから、第一次大戦の翌年? だね。大正9年が震災と思い込んでたので、それで露見するか焼けてしまうかするのか? と思ってたんだけど、震災は大正12年か。9年って何かあったっけ。いや、その前に、8年の後半って何かあったかなぁ? 調べたけどあんまりないようで。タイトルがタイトルなので、どういうラストになるのやら。不穏すぎる。
 いつもご来訪ありがとうございます。

 "ACCA"全6巻+外伝1を読み終えました。

 個人的に好みだったのが、ううむ。リーリウムさんだったかな? 名前がちょっとあやふやだが。で、あの顛末。相変わらずうお里の好みって〜xx
 ま、それはいいんだけど。

 もうとっくにアニメも終わってるし、ネタバレオッケーだよねということで。
 主人公のジーンが王座に着くか〜ってことはまずないなと思って読んでたら、やっぱりかい。とは思ったけど、個人的にはついてても良かったのになあと思ったね。うん。
 それにしても、ジーン君家族のお守りの家族、すごいな。あそこまで感情移入というかなんというか。あれは一種の宗教的な感情に見えた。が、どうなんだろう。ジーン君たちを守って写真を撮ってるニーノくん。15歳もサバ読んで、ジーンと同じ高校に入るって、お父さんの発想もすごいが、それを実行したニーノくんもすごいわ。つうことで、あの話じゃ、ニーノくん、45歳? え? 若作りだな。
 で、監察課の課長さん! 課長さん、が一番怪しいvv だってねぇ、もうあの終わり方じゃジーン君の移動願いを了承しても良さそうなのに、内緒で破り捨てますかい! もはや、ジーン君(と妹さん)を見守るのは、人生の一部だから、外せないのだろう。けど、職権乱用すぎ。見ようによっては、ジーン君だけにこだわってない? 怪しいと、腐れ思考に走ってしまった。まぁ、なんせ、作者がオノナツメさんだ! と、言っては普通のファンの方には申し訳ないが。

 んで、この世界って、もしかして、SF? と思ったよ。うん。どこかの別惑星の話かもしれない〜何て思ってしまった。まぁ、そう思って読んでも別におかしかないよね。SFじゃないし。← おい!

 リーリウム家三兄弟が強烈だったvv というか一番印象的だったなぁ。あの穏やかそうな雰囲気で腹に一物心に荷物舌先三寸丸め込むって感じが………こわい。まぁ、ジーンくんたちの活躍で破綻しちゃったけどさぁ。やっぱり、悪役ってことになるのかねぇ。
 で、思ったのが5長官やってる次男とグロッシュラーが絡んでると、ああ、グロッシュラー受けだなぁとしか思えんかった。
 ちなみに、スペード長官も、受けだね。相手は、番外編で出てくる区長さんかvv

 ジーンくんは、モーブおねーさまに失恋しとりましたが、個人的には、ニーノ×ジーンだなぁ………。ううむ。まぁ、課長×ジーンもありだとは思う。

 何気に、腐れの血が騒いだ話ではあります。はい。


ッッッッッッッッッッッX これ以降、消えました。うお里も今日は消えます。眠い。
終わらん
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 このところほんっと出力期間らしくって、妙に文章を書きたくて仕方ないみたい。
 昨日もちょこちょこ手を加えてたんですけどね。

 50kbになったのに、おわらない。
 終わらないんだよ〜xx

 頭の中では「オーソドックスで行こう!」って呪文のように繰り返してるんですが、なんか、ううむ。
 オーソドックスになってるかなあ。

 ともあれ、ゴシックロマンス一人称風味に、ジョン・ソールの少女主人公風味とディーン・クーンツ? の「アッシャー家の弔鐘」風味って感じな気がしてならない………。

 だんだんなんか、不穏な雰囲気の物語になってきてる。いや、父と息子ってあたりで充分不穏ではあるけど。
 暗い。
 ドロドロ。
 ううむ。

 話は変わって。

 ジョン・ソールの少女主人公の話で、ドーン? だったか誰だったか、召使の幽霊が屋根裏部屋から降りてきて〜って話があるんですけどね。
 母親と養女にいじめられてる実の娘が主人公なんですが。これはソールさんの少女主人公の話にしては珍しくハッピーエンド。一応だけど。主人公はラスト救われるので、嬉しいんですけどね、これ。「暗い森の少女」の方はラスト救いなかったし。ううむ。
 ソールさんの話は、これと、スワンプがある地域が舞台のホラーが結構好き。
 なんだけど、どれもこれも、タイトル忘れてるという。
 どっちも処分してないはずなんで、どっかの本棚の奥にあると思うんだけどなぁ………。たまに思い立って処分する時にごっちゃになって処分って場合があるから、不安で探せない。


 ってことで、以下3回目?






 ***** 







 日差しの差し込む南の領域のテラスで、わたしたちは午後のお茶を楽しんでいた。

 コンパニオンであるルイゼがテーブルの反対側に座っている。わたしよりも少し年上の、可愛らしい女性だった。

 嫁いでから半月が過ぎようとしていた。わたしの毎日は、ウィロウさまを中心にして回っていた。朝起きてから寝るまで。寝てからも、かもしれない。毎日、スケジュール通りの行動をとられるウィロウさまなので、それは決して難しいことではなかった。それは、時折、イレギュラーなことも起こりはするけれど、基本、決まった時間に決まったことをして過ごされるウィロウさまだった。それは、以前も今もこれからも、変わることはないのだと思われた。ウィロウさまにとってはそこに、おそらくは、わたしとの生活が加わっただけなのだろう。朝食の時、アフタヌーンティーの時、晩餐の時、わたしがウィロウさまのお顔を見ることができるのは、早朝と夜遅くを除くとそれくらいだったけれど。それに、それにこれまで、最初の夜を除いて、わたしはほぼ毎夜、ウィロウさまと夜を共に過ごしていた。

「ウィロウさまは今日は遅いのね」

 いつもなら顔を覗きに来てくださる頃合いなのに。

 暗にそうほのめかせば、

「お寂しいのですか?」

 ルイゼが小首を傾げる。

 微笑ましいと言いたげな彩りがルイゼの小さめなくちびるをかすめた。

「そういうわけじゃないけど………」

 ケーキスタンドの上のフェアリーケーキをひとつ取り上げる。イチゴジャムの入った、バタフライケーキだった。

 お行儀が悪いけれど、紙をはがして、そのまま頬張る。そんなわたしを、ルイゼが目を丸くしてみていた。

「ウィロウさまには内緒、ね」

 ルイゼは皿に取り分けて、フォークで四分の一に切って口に運ぶ。ただでさえ小さなカップケーキが名前の通り、まるで妖精が食べるケーキのように見えた。

「旦那さまは、御子息さまのお部屋にいらっしゃるのでは?」

「どうして?」

 ふと思い出したというように、ルイゼが口にした。

「たしか、今朝から体調を崩されていらっしゃられるとか聞き及んでおりますよ」

 白−−−が脳裏をよぎった。

 義理の息子になったアークレーヌさまのあの独特な容姿を思い出す。まだ未完成の初々しさを持つ、線の細い少年。長い前髪が表情を判りづらく見せていて、かろうじてあの印象的な赤いくちびるが頑なな心情を湛えているように見えた。

 アルカーディに嫁いで半月、”御子息さま”、”御曹司”と呼ばれるアークレーヌさまとお話ししたのは最初の夜のほんのすこしだけだった。それ以来、顔をあわせることもなく過ごしてきた。館が広いこともあって不思議なことではないのだろうけど、ルイゼが言うには貴族というのはこういうものだそうだけれど、故意に避けられてるのじゃないかと勘ぐってしまう。

 あの少年が、体調を崩している。

「大丈夫なの?」

 最初の夜も、体調が悪いと晩餐の席を早々に立っていた。あの時の、本当にお辛そうだった青白い頬を思い出す。

「お小さい頃からおからだがお弱いと聞いておりますし。あと、お見舞いの必要はございませんと伺っております」

 そういえば、からだが弱いと聞いたような。

「誰から?」

「ハロルドさんからですわ」

 それにしても、

「十六の男の子をそこまで心配する?」

 少し、ほんの少し、これはやきもちなのかも知れなかった。けれど、義父は、兄たちが幼い時に体調を崩したくらいではさほど心配をしたようすを見せたことはなかったのだ。

「………跡取りですもの。ご心配でしょう」

 そっと、わたしを気遣うふうを見せながら、ルイゼが小さくささやいた。

「………」

 跡取り。

 考えたことはなかったけれど、そうなのだ。

 彼が、次のアルカーデン公爵さまなのだ。

 わたしにこどもができたとしても、この家を継ぐことはできない。

 それが少しだけ、本当にちょっとだけ、気になった。

 紅茶に手を伸ばした。

 冷めて渋みの際立つ味は、どこかわたしの感情に似ている、そんな他愛のないことを考えた。



 その日の夜からしばらく、ウィロウさまと夜を過ごすことはなかった。



 そうしてウィロウさまに嫁いで一月が経とうというころになって、わたしは、わたしの妊娠を知ったのだった。







 *****







「大丈夫でございますか」

 従うヴァレットが口にする耳に馴染んでしまったことばを素通りさせながら、僕は館に戻った。

 −−−大丈夫だと言っては嘘になる。

 −−−大丈夫じゃないと言って、どうなるというのか。

 僕はどうせ一生ここから出ることはないだろう。

 戦う前から負けている負け犬なのだという自覚は痛いくらいにある。

 父に心底から逆らうことができずにいる自分を、僕は知っている。いつしか苦痛の中から肉の悦びを拾い上げてしまうようになったこの身の浅ましさを自覚せずにはいられなかった。

 狂ってしまった父。

 その狂気が、母の死ゆえだと。

 その悲しみを分かち合う親子が、肉欲をも分かち合うその狂ったありさまに、絶望を覚えながら逃れることさえもしないでいるのだ。

 泣きわめき拒絶を口にしながら、一歩を踏み出さない。

 逃げない−−−と。

 そんな僕を知っているからこそ、父は、僕を自由にさせているのだ。

 今更、僕が貴族以外の暮らしができるわけもない。

 それくらい、僕だとてわかっている。

 貴族としての諸々を全て剥ぎ取ってしまった僕は、ただの能無しにすぎないのだ。

 絵はあくまで趣味にすぎない。

 もはや満足に弾くことのできないピアノだとて、以前ですら趣味の範囲でなら褒められるていどの腕だったろう。

 頭もさして良くはない。

 身体能力など、推して知るべしでしかない。

 こんな僕が家を出て、何ができるというのか。

 以前ほど恐怖心を覚えなくなったとはいえ、未だ時折覚えるひとに対する恐怖を抱えたままで。

 これでは、貴族としてさえ生きて行くことはできないだろう。

 こんな僕のどこが”大丈夫”だというのか。

 もはや、”大丈夫”ということばを口にすることすら億劫になっていた。

「おかえりなさいませ」

 ハロルドのことばに、

「しばらく休む。誰も通すな」

 どうせ父には反故にされるとわかっている命令をしていつもの寝室に戻るつもりだった。

 しかし、僕の足はその部屋の前を通り過ぎた。

 通り過ぎて、ずっと奥、突き当りにある隠し階段を上る。そのまま五階のあの小部屋に僕は入っていた。

 緑色の別珍に複雑な模様を織りだしたベッドカバーを剥ぐ。猫はいない。まだ戸外をうろついているのだろう。

 むしり取るようにスカーフを抜き取り、ジャケットを脱ぎ捨てた。

 靴を脱ぐのに少し時間はかかったがそのままベッドに入り、布団を頭からかぶった。

 まだ風が冷たかったせいだ。

 全身の震えをそう言い訳する。

 己の無能さに叫びだしたくなったわけでは、決してない。

 己の無能さに、泣きたくなったわけではない。

 感情の澱が心の底にどろどろといやらしい渦を巻く。

 それに震えながら眠った僕は、悪夢を見た。







「近寄らないでっ!」

 頬で爆ぜた熱に僕はびっくりして、泣こうとした。

 けれど、そんなこと意味はなかった。

「お前などっ! お前などいらないっ!」

 僕の頬を打った畳まれた扇が、僕の頭と言わず首と言わず背中と言わず、ありとあらゆる箇所を打ち据えたからだ。

 痛くて、熱くて、悲しくて、寂しくて、ただ床にうずくまっていた。その脇腹さえ、先の尖った靴で蹴られて、僕はひっくり返ったカエルのように天井を向いて転がった。その腹の上に、細いヒールが押し当てられる。

 ヒッヒッと、声にならない引きつった泣き声を無様にこぼしながら、僕は涙に霞んだ視界に映るそのひとを見上げていた。

 そのひとが誰か、僕は知っていた。

「おかぁさま」

 声にして呼べば、止めてくれるのではないかと思った。

 けれど、

「ヒッ!」

 伸ばした手でつやつやしたドレスの裾を握りしめたけれど、

「さわらないでっ」

 足は外されたけれど、そのひとも僕に背を向けて何処かに行ってしまわれた。

 僕の手の中に、ドレスの裾に縫い付けられていた同色のレースの切れ端だけが残っていた。

 しばらく、僕はそのままの体勢で引きつった泣き声をあげていた。

 やがて、ドアが開き、軽い足音が響いた。

「ああ。アークレーヌ」

 先ほどどこかに行ってしまわれたおかあさまが別のドレスに着替えられて戻ってこられ、僕を抱きしめてくださった。

「ごめんなさい。ごめんなさい。あなたは悪くないの。少しも。決して。愛しているわ」

 抱きしめてくださって、頬ずりをしてくださった。やさしく涙を拭いてくださった。

「おかぁさま」

「ええ。ええ。お母様ですよ。アークレーヌ。わたくしの可愛い子」

 頭を撫でてくださって、

「さあ、お着替えをしましょうね。その前に、傷の手当てをしてしまわなければ。痛かったわね。ごめんなさい。辛かったわね」

 ぽろぽろとおかあさまがながされる涙が、僕の頬を濡らした。







 ギィギィと軋る音が耳障りだった。

 目を開けてみれば、ステンドグラスから降り注ぐ色とりどりの光の中に、なにか黒いものが揺れていた。

「おかぁさま?」

 喉が痛かった。

 ああ。

 思い出す。

 おかあさまが僕の首を絞めたのだ。

 泣きながら、笑いながら、僕の首を絞めた。

 だから、僕は苦しくて、そのまま死ぬのだと思った。

 怖かったけれど、おかあさまの様子のほうがその何倍も恐ろしくてどうすればいいのかわからなくて、そのまま意識を手放したのだ。

 おかあさまは、僕に死ねと仰るのだ。

 どうしてお前が生きているのと、仰る。

 憎いと、仰られる。

 お前などいらないと叫ばれる。

 そうして、いつもいつもどこかに行ってしまう。行ってしまって戻って来る。そうして、いつもいつも、泣きながら謝るのだ。

 ごめんなさいと。

 愛していると。

 あなたが悪いのじゃないと。

 だから、僕は、わからないのだ。

 ここにいていいのか悪いのか。

 生きていていいのか悪いのか。

 何もかもがわからない。

 だから、わからなくて、おかあさまのすることに抵抗することができなくなった。

 おかあさまが死ねと仰られるのなら、死ぬしかないのだと。

 悪いと言われるのなら、僕が悪いのだと。

 暗い暗い意識の底で、僕は、このまま死んだほうがいいのだろうと、思った。

 けれど、僕は死んではいなかった。

 生きている。

 死んでいない僕は、おかあさまに怒られる。

 おかあさまが泣いてしまわれる。

 けれど、あの苦しさをもう一度味わいたいとは思わなかった。

 喉が痛い。

 見上げた視線の先、黒い梁から下がったロープの先で、おかあさまが揺れている。

 揺れるたびに、いろいろな色が、おかあさまを飾る。

 埃の舞う、暗い部屋の中、ステンドグラス越しの日差しだけが、揺れるおかあさまを彩っていた。

「おかあさま?」

 いつも綺麗にお化粧をされているおかあさまとは思えない奇妙なお顔をなさって、おかあさまが僕を見下ろしていらっしゃる。

「にらめっこ?」

 おずおずと、僕も変な顔をしておかあさまを見上げたけれど、おかあさまは笑ってくださらない。

 そんなに変な顔ではなかったろうかと、口を大きく開いたり、目を左右に指で引っ張って細くしたり、鼻を押し上げてみたり、いろいろしてみたけれど。

 少しも反応を返してくださらないおかあさまに、僕がどうしようもない寂しさを覚えた頃、

「こんなところにいたのか、レイヌ。アークレーヌ」

 心配そうな声が聞こえてきた。

「おとうさま………」

 僕が言い終えるかどうかという時、

「レイヌっ!」

 大きな音を立てて、おとうさまが部屋に入ってきた。

「アークレーヌ、見てはならないっ! ハロルド手伝え。レイラ嬢、アークレーヌを部屋の外にっ」

 幾つもの小さな悲鳴は、名を呼ばれることのない召使たちのものだった。

 けれど、そんなことはどうでもいいことだった。

 僕は、ただ、びっくりしていたのだ。

 父の大きな声にもだけど、それよりも、

「おかあさまが………ふたり」

 僕の目を白いやわらかな掌で覆い隠した”レイラ嬢”と呼ばれた女性は、おかあさまだったからだ。

「アークレーヌ。さあ、部屋を出ましょうね」

 そのまま僕の肩を抱いて、おかあさまと一緒に部屋を出る。

 けれど、僕は、呆然としていた。

 にらめっこをして揺れていたおかあさまと、僕と一緒にいるおかあさま。

 僕には、ふたりのおかあさまは、まるっきり同じ顔だった。

 こちらのおかあさまの手を振り切って振り返ってみても、もう揺れていたおかあさまを見ることはできなかった。

「おかあさま?」

「後でね。みんなの邪魔になるから、お部屋に戻りましょう」

 いつもよりも強く手を握られた瞬間、

「やっ」

 思わず振り払っていた。

 全身が震えた。鳥肌が立つような恐怖と嫌悪とに襲われたのだ。

「アークレーヌ?」

 目の前にしゃがみこんで、おかあさまが僕を見る。

 悲しそうに、辛そうに、苦しそうに。

 僕の首に、おかあさまの細い手が伸びてくる。

 僕は、首を横に振る。

 ぽろり−−−と、涙がこぼれ落ちた。

「痛かったわね。怖かったわね。でも、大丈夫よ。大丈夫」

 僕を抱きしめて、耳元で、
「痛いことをするひとは、もういない」

 小さくささやいた。






買っちゃったよ。
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 COMIC ARIAだったかで発売されてて完結を待ってた「孤島の鬼」by NAKED APE が完結されてたので買いました♪
 全3巻でお手頃だったしね。

 内容は〜まぁまぁかなぁ。

 原作江戸川乱歩で、昔々なかよしで高階良子さんがコミカライズされてたんですよね〜これ。もちろん男女ものに変換かけて。って、ことで、ヒロインな箕浦くんが、小夜子さんって高校生設定になってました。タイトルは「ドクターGの島」。
 まさか乱歩先生が同性愛を書かれてるなんて当時純だったうお里は知らないまま「ドクターGの島」で結構衝撃を受けまして、好きでしたねぇ。諸戸さん。昔からヤンデレ傾向のある美青年って弱いねぇ。そういや。ともあれ、結構後になって原作読んでぶっ飛んだけどね。いえ、まぁ当時すでに小説JUNE読んでましたが。
 諸戸さんがかわいそうすぎて………。箕浦青年、小悪魔すぎるわ! 誘い受けの上に寸止めかいな。キスぐらい許したげなよ〜って思ったねぇ。それすら寸止めって。地獄やろ諸戸さんにとって。うん。

 んで、今回の「孤島の鬼」。なんかちょっと煮え切らないのは、シャム双生児の件と、諸戸さんの最期やら血筋やらかなぁ。あと、なんか、こう思わせぶりなシーンがどこか空振り気味な気がしてね。特に3巻には入ってからあまり耽美っぽくなくなってる気がした。1巻あたりが一番耽美だね。
 シャム双生児は、検閲に引っかかるんでしょうか? あれがどうにも、いまいち納得できない。
 「ドクターG」の印象が強すぎて原作の諸戸さんの最期がどっちだったか忘れてるんですが。あの最期、どちらにしても酷い。
 諸戸さんの血筋って、あれ? ああだったっけ? 赤ん坊の頃にさらわれて〜だったかおかーさんに恋慕した彼がさらってっていうのは記憶にあるんですが。あれ? いろいろごちゃ混ぜになってる。ううむ。

 ともあれ、うお里はこの話は諸戸さん視点で読んじゃうので、彼がかわいそうでかわいそうで。箕浦くんが鬼にしか見えないxx この天然悪魔め! まぁ、きっと箕浦くんも幸せにはなれないと思うが。それはそれで草葉の陰で諸戸さんが悲しみそうではありますが。手招いてそう………でも、得てしてあのタイプは長生きするんだろうなぁ。

 とっちらかった記憶ととっちらかった感想しか出てこない「孤島の鬼」ですけどね〜。

 あとは、スクエアのガンガンあたりが半額セールってーのをやってたので、「ACCA」を全6巻大人買いvv 1しか持ってなかったわ。番外編は〜どうなるかなぁ。

 あとは、「黒の探偵」全7巻を。いろいろ読みたかったけど、新規作家さんには手をつけないようにしてたし長編は〜ってのもあって二の足だったんですけどねこれ。まぁまぁかな。「ドクシ〜読師」のほうが読み応えはありそう。こっちは3までしかまだ読んでないけどね。出版社も違うしな。
 「黒〜」に関しては、伯爵が気になった。なんでイギリスの伯爵が日本で収監されてるんよと。事件もイギリスで起こしてないか? ほぼ斜め読みに近い走り読みしちゃってたので、あやふやだが、日本舞台の話なので、これ。うん。どSな少年探偵と無自覚Mな助手と〜いろいろですけどね。あとストーカー少女とか。ううむ。キャラ立ては結構濃いんだけど、あっさり味。隙間時間向けだね。

 隙間時間といえば、最近マカロンソーニャとかの女性向け少々Hなコミックスに手をつけたりしてたんですが、なんでしょうねぇあの下手さ。BLコミックスのほうがよっぽど漫画文法上手ですよ。うん。びっくりした。百歩譲って、マカロンソーニャ系コミックスが原作付きで結構はしょってるとしても、あれはない。と、思った。うん。不満。BLが安心して読めるっていうのがすごいなぁ。BLにコアなファンが多いのもうなづけるのかもしれん。
ドロドロの片鱗
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 書きかけアップです。
 タイトル通り、ドロドロの片鱗がそれとなく出てまいりました。







 ***** 







 日差しの差し込む南の領域のテラスで、わたしたちは午後のお茶を楽しんでいた。

 コンパニオンであるルイゼがテーブルの反対側に座っている。わたしよりも少し年上の、可愛らしい女性だった。

 嫁いでから半月が過ぎようとしていた。わたしの毎日は、ウィロウさまを中心にして回っていた。朝起きてから寝るまで。寝てからも、かもしれない。毎日、スケジュール通りの行動をとられるウィロウさまなので、それは決して難しいことではなかった。それは、時折、イレギュラーなことも起こりはするけれど、基本、決まった時間に決まったことをして過ごされるウィロウさまだった。それは、以前も今もこれからも、変わることはないのだと思われた。ウィロウさまにとってはそこに、おそらくは、わたしとの生活が加わっただけなのだろう。朝食の時、アフタヌーンティーの時、晩餐の時、わたしがウィロウさまのお顔を見ることができるのは、早朝と夜遅くを除くとそれくらいだったけれど。それに、それにこれまで、最初の夜を除いて、わたしはほぼ毎夜、ウィロウさまと夜を共に過ごしていた。

「ウィロウさまは今日は遅いのね」

 いつもなら顔を覗きに来てくださる頃合いなのに。

 暗にそうほのめかせば、

「お寂しいのですか?」

 ルイゼが小首を傾げる。

 微笑ましいと言いたげな彩りがルイゼの小さめなくちびるをかすめた。

「そういうわけじゃないけど………」

 ケーキスタンドの上のフェアリーケーキをひとつ取り上げる。イチゴジャムの入った、バタフライケーキだった。

 お行儀が悪いけれど、紙をはがして、そのまま頬張る。そんなわたしを、ルイゼが目を丸くしてみていた。

「ウィロウさまには内緒、ね」

 ルイゼは皿に取り分けて、フォークで四分の一に切って口に運ぶ。ただでさえ小さなカップケーキが名前の通り、まるで妖精が食べるケーキのように見えた。

「旦那さまは、御子息さまのお部屋にいらっしゃるのでは?」

「どうして?」

 ふと思い出したというように、ルイゼが口にした。

「たしか、今朝から体調を崩されていらっしゃられるとか聞き及んでおりますよ」

 白−−−が脳裏をよぎった。

 義理の息子になったアークレーヌさまのあの独特な容姿を思い出す。まだ未完成の初々しさを持つ、線の細い少年。長い前髪が表情を判りづらく見せていて、かろうじてあの印象的な赤いくちびるが頑なな心情を湛えているように見えた。

 アルカーディに嫁いで半月、”御子息さま”、”御曹司”と呼ばれるアークレーヌさまとお話ししたのは最初の夜のほんのすこしだけだった。それ以来、顔をあわせることもなく過ごしてきた。館が広いこともあって不思議なことではないのだろうけど、ルイゼが言うには貴族というのはこういうものだそうだけれど、故意に避けられてるのじゃないかと勘ぐってしまう。

 あの少年が、体調を崩している。

「大丈夫なの?」

 最初の夜も、体調が悪いと晩餐の席を早々に立っていた。あの時の、本当にお辛そうだった青白い頬を思い出す。

「お小さい頃からおからだがお弱いと聞いておりますし。あと、お見舞いの必要はございませんと伺っております」

 そういえば、からだが弱いと聞いたような。

「誰から?」

「ハロルドさんからですわ」

 それにしても、

「十六の男の子をそこまで心配する?」

 少し、ほんの少し、これはやきもちなのかも知れなかった。けれど、義父は、兄たちが幼い時に体調を崩したくらいではさほど心配をしたようすを見せたことはなかったのだ。

「………跡取りですもの。ご心配でしょう」

 そっと、わたしを気遣うふうを見せながら、ルイゼが小さくささやいた。

「………」

 跡取り。

 考えたことはなかったけれど、そうなのだ。

 彼が、次のアルカーデン公爵さまなのだ。

 わたしにこどもができたとしても、この家を継ぐことはできない。

 それが少しだけ、本当にちょっとだけ、気になった。

 紅茶に手を伸ばした。

 冷めて渋みの際立つ味は、どこかわたしの感情に似ている、そんな他愛のないことを考えた。



 その日の夜からしばらく、ウィロウさまと夜を過ごすことはなかった。



 そうしてウィロウさまに嫁いで一月が経とうというころになって、わたしは、わたしの妊娠を知ったのだった。







 *****







「大丈夫でございますか」

 従うヴァレットが口にする耳に馴染んでしまったことばを素通りさせながら、僕は館に戻った。

 −−−大丈夫だと言っては嘘になる。

 −−−大丈夫じゃないと言って、どうなるというのか。

 僕はどうせ一生ここから出ることはないだろう。

 戦う前から負けている負け犬なのだという自覚は痛いくらいにある。

 父に心底から逆らうことができずにいる自分を、僕は知っている。いつしか苦痛の中から肉の悦びを拾い上げてしまうようになったこの身の浅ましさを自覚せずにはいられなかった。

 狂ってしまった父。

 その狂気が、母の死ゆえだと。

 その悲しみを分かち合う親子が、肉欲をも分かち合うその狂ったありさまに、絶望を覚えながら逃れることさえもしないでいるのだ。

 泣きわめき拒絶を口にしながら、一歩を踏み出さない。

 逃げない−−−と。

 そんな僕を知っているからこそ、父は、僕を自由にさせているのだ。

 今更、僕が貴族以外の暮らしができるわけもない。

 それくらい、僕だとてわかっている。

 貴族としての諸々を全て剥ぎ取ってしまった僕は、ただの能無しにすぎないのだ。

 絵はあくまで趣味にすぎない。

 もはや満足に弾くことのできないピアノだとて、以前ですら趣味の範囲でなら褒められるていどの腕だったろう。

 頭もさして良くはない。

 身体能力など、推して知るべしでしかない。

 こんな僕が家を出て、何ができるというのか。

 以前ほど恐怖心を覚えなくなったとはいえ、未だ時折覚えるひとに対する恐怖を抱えたままで。

 これでは、貴族としてさえ生きて行くことはできないだろう。

 こんな僕のどこが”大丈夫”だというのか。

 もはや、”大丈夫”ということばを口にすることすら億劫になっていた。

「おかえりなさいませ」

 ハロルドのことばに、

「しばらく休む。誰も通すな」

 どうせ父には反故にされるとわかっている命令をして自室に戻った。

 むしり取るようにスカーフを抜き取り、着衣を全て脱ぎ捨てる。寮生活を送った経験から服の脱ぎ着ていどなら人手は必要なかった。

 そのままベッドに入り、布団を頭からかぶった。

 まだ風が冷たかったせいだ。

 全身の震えをそう言い訳する。

 己の無能さに叫びだしたくなったわけでは、決してない。

 己の無能さに、泣きたくなったわけではない。

 感情の澱が心の底にどろどろといやらしい渦を巻く。

 それに震えながら眠った僕は、悪夢を見た。







「近寄らないでっ!」

 頬で爆ぜた熱に僕はびっくりして、泣こうとした。

 けれど、そんなこと意味はなかった。

「お前などっ! お前などいらないっ!」

 僕の頬を打った畳まれた扇が、僕の頭と言わず首と言わず背中と言わず、ありとあらゆる箇所を打ち据えたからだ。

 痛くて、熱くて、悲しくて、寂しくて、ただ床にうずくまっていた。その脇腹さえ、先の尖った靴で蹴られて、僕はひっくり返ったカエルのように天井を向いて転がった。その腹の上に、細いヒールが押し当てられる。

 ヒッヒッと、声にならない引きつった鳴き声を無様にこぼしながら、僕は涙に霞んだ視界に映るそのひとを見上げていた。

 そのひとが誰か、僕は知っていた。

「おかぁさま」

 声にして呼べば、止めてくれるのではないかと思った。

 けれど、

「ヒッ!」

 伸ばした手でつやつやしたドレスの裾を握りしめたけれど、

「さわらないでっ」

 足は外されたけれど、そのひとも僕に背を向けて何処かに行ってしまった。

 僕の手の中に、ドレスの裾に縫い付けられていた同色のレースの切れ端だけが残っていた。

 しばらく、僕はそのままの体勢で引きつった泣き声をあげていた。

 やがて、ドアが開き、軽い足音が響いた。

「ああ。アークレーヌ」

 先ほどどこかに行ってしまったおかあさまが戻ってきて僕を抱きしめてくれた。

「ごめんなさい。ごめんなさい。あなたは悪くないの。少しも。決して。愛しているわ」

 抱きしめて、頬ずりをして、涙を拭いてくれた。

「おかぁさま」

「ええ。ええ。お母様ですよ。アークレーヌ。わたくしの可愛い子」

 頭を撫でて、

「さあ、お着替えをしましょうね。その前に、傷の手当てをしてしまわなければ。痛かったわね。ごめんなさい。辛かったわね」

 ぽろぽろとおかあさまがながす涙が、僕の頬を濡らした。







ケイティが難しい
 いつもご来訪ありがとうございます。

 相変わらず書いてますが。
 今はとにかく、出力期間らしい。

 ですが、ケイティが難しいです。
 イメージはとにかくゴシックロマンスのヒロインvv 健気でちょっと気が強め? ですかね。
 でも、書いてるのはJUNEなので、報われません。
 きっぱり!
 まぁ、結婚してるのに報われないとはこれいかに?! ですが。

 ゴシックロマンスのお約束は、ヒロインが家を自分のものにすることなんだそうですが。
 「レベッカ」しかり。
 「愛の輪舞」しかり。
 「ジェーン・エア」も、そうだっけ?

 そういや、昔、「レベッカ」の映画がある〜と思って、録画したら「キー・オブ・レベッカ」って、スパイものかなんかだった記憶があるがvv 
 閑話休題。

 ともあれ、ケイティもアーカーディ家を乗っ取っちゃうの? ううむ。言葉が悪いが。
 まぁな。
 うお里が書く話はどれもこれも主人公が不憫すぎる話だからなぁ、あり得るかも知れん。

 ドロドロ愛憎渦巻いてます。うお里の頭の中では。
 まぁ、どれだけ渦巻いても、奥様劇場ってメロドラマにならないですけどね。どこかずれてるから。
 短編のつもりが、すっかり泥沼にはまっちゃってるうお里でした。
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。レスは後ほど〜。

 あまりに生理痛がひどくて生汗流しながら仕事してたのですが、こりゃいかんとちょっと更衣室に一旦移動。で、まぁそこにいらっしゃったおばさんからロキソニンを分けていただきました。あ、朝一で家にあった鎮痛剤飲んでたんですが、これも効かなくて。
 が。
 ですな。
 なんか、朝から胃腸が動いていなかったような感じもあって、ロキソニンが効かない!
 効くようになるまで延々5時間近くかかりました。や、多分ロキソニンを飲んだの初めてだったので、どれくらいで効果でるかな〜? と、少々測ってたんですよね。時間。朝8時に飲んで、1時くらいにようやくちょっと楽になりましたからね。だいたい5時間くらいかかったよねぇ。
 体調悪いときって、徹底的に悪いよなぁ。

 「特捜最前線」Bestselection vol.35 を2話視聴。
 ”ダイナマイトパニック”前後編。
 南条弘二さん結構いい感じで犯人やってらっしゃいます。同じ名前でおそらくは一斉を風靡しただろう有名なBLコミックスの攻め様がいらっしゃったような? と、ふと思い出した。漢字が違うが。
 んでもって、思ったのは、藤岡弘さんなんか水に濡れてると毘沙門天をイメージしてしまった。ううむ。似てる気がする。お不動さん? かねぇ。なんか似てるような。で、かなり鍛えてらっしゃる方っぽいんだけど、腹筋割れてませんね。うん。筋肉がつきにくい体質の方なんかなぁ。それともそのポーズは腹筋が見えない? とかいろいろ思ってた。まぁ、別になんとかパックとかにこだわりはないというか、ない方が見好いなぁって思ってるので、でっぷりお腹じゃなければオッケーさvv
 えとえと、今回の前後編は、前回の北海道の話とは違って、泣けました。はい。泣いたわ。ちゃんと淡い初恋的な恋愛も絡んでるんですけどね。なんだろう、女性側からのあからさまで強引な行動っていうのがあるとしらけちゃうのかな?
 そいや、前回も今回も、犯行が爆発だったような?
 地味な印象の「特捜〜」ですけど、結構爆発物とか、いろいろ危険なものを使ってるなぁ。
 頭痛くなってきたので、残りはまた後ほど。

 この辺でレスです。

 trap様
 こんにちは。王子様もされますか〜vv
 あれねぇ。ほんっと、得意そうに場所とるんですよね。
 おおっと。押しつぶしちゃった? ニャンコは結構堪えますから大丈夫vv わんこだと骨折とかって大事もニャンコだと猫パンチと唸り声で終わるって程度で。
 第五は存在感ありまくりわんこなので、押しつぶされることは、わざとする以外ないですね。
 「血塊戦線」は〜ええと、ああ! 見てみたいなぁと思いつつ、忘れてたアニメです。なんか面白そうだったんですけどね。シーズン2。秋! すでに秋アニメの話題。今年も半分〜。恐怖ですね。
 「おそ松さん」もシーズン2ですかぁ。いろいろ突かれてましたが、さすが赤塚不二雄さん。人気は不動なんですね。
 「シャーロック」楽しみですvv 「憂国のモリアーティ」もいい感じですよvv コミックスですが。
 それでは、この辺で。
 おやすみなさい。
第五のいけず!
 いつもご来訪ありがとうございます。

 昨夜、第五チンと添い寝しておりました。って、ほぼ毎日ですが。
 で、たいていうお里が下に降りると付いてくるんですが、たまについてこないこともある。
 昨夜のそのときがそうだった。
 で、戻ってきたら、とっくいそーな顔をして、うお里のベッドを全面占拠してる第五!
 ネーチャンどうやって寝たらいいんだ〜〜〜〜xx
 ベッドの枕元三分の一くらいをベッドの縦の方向を横切って真横にでば〜と寝てる。
 顔がね、得意そうにうお里を見上げてるんだ。
 こいつ、わざとだとわかったね。
 で、眠いし寝られないときだったのでそのまま添い伏し〜って感じで第五のお尻を抱える感じで寝ましたわ。
 で、薄眼を開けてみたら、こういうタイミングってわかってるのか第五も目を開けるんだけど、枕に頭を乗せて、やっぱり得意そう………。

 ううむ。ベッドを全面占拠がそんなに嬉しかったのか?

 んで今日。
 話は変わるけど、仕事中に洋楽が頭の中をぐるぐるしておりました。
 おそらく、スペイン語あたり。
 サングリアミーアとかなんとかなフレーズがあるから。
 頭の中の歌の主は、アルフレッド・クラウス氏。名前しか知らんが。
 多分、カンツォーネかなんかだとは思うんだけどね。
 結構物思わしげな感じの音楽なんだけど、朗々と歌う歌声が好きです。はい。
 タイトルは、知らんvv
悪夢なんだろうけどね
 いつもご来訪ありがとうございます。

 そんな夢を見ました。

 悪夢なのかなぁ? 個人的には、じゃ、ラッキーと思ってしまったのは〜気分が悪くなる方もいらっしゃるかもしれないけど。

 夢で、見知らぬおばさんに余命宣告されたうお里です。
 いわく、このままだとあと2年しか生きれんよ。だそうで。
 苦しんで死ぬ〜みたいなことを言われましたが。
 苦しんで〜はスルーして、あ、ラッキーと思ってしまった。
 ううむ。
 まぁ、普通に生きてたって苦しくないことなんかないからねぇ。
 結構ホワホワしてますが。
 ネガティブ全開な性格なので、うん。いいやんと思ってしまった。

 見知らぬおばさんが、結構醜い方でして、うお里のすぐ前に顔を近づけてましたが。
 あれは、うお里なんかなぁ?

 どうせ死神さんだったら、もっと美青年が良かったな。
 せめて、死ぬときくらい、美青年が迎えに来てくれんだろうかvv
 なんとなく、我が家の歴代のワンニャンチュンたちな気がしないでもないが、それはそれで幸せだ。うん。鎌持った骸骨顔よりは癒されると思う。

 と、まぁ、もっと色々あったんですが。
 占い師ってねぇ、いいこと言わんよね。
 本当に知りたいことって、教えてもらえんしね。
 うん。


 話は変わって。
 昨日の新大陸=植民地の話。
 よくよく記憶を掘り起こしたら、独立戦争というのをやってらっしゃいましたね。そういえば。
 アメリカの歴史って、ほぼスルーだったうお里の高校時代。あの辺の歴史はほぼ後ほど漫画等で補ったような? そんなこんなで、19cあたりは、新大陸というか、やっぱりアメリカなんだろうなぁ。

 愚痴になりますが。
 疑問に思うんですけどね。
 仕事場にいらっしゃる30代だろうひとの掃除を見てて、今の30代くらいのひとって、学校とかで掃除をしなかったのかなぁ? と。
 うん。
 「なにあのひと?」といわれる程度には、掃除ができないひとなんですけどね。何度注意しても変わらんので、うお里とっくに諦めましたが。が、仕事場で大掃除とかあるときに目につくせいで、いらいらするんですよね〜。で、思ってしまう。
 まぁ、個人の資質もあるんでしょうが。性格もあるんでしょうけどね。
 学校でも、掃除の楽なのしかしてこなかったのかな? と。
 溜息です。
 はっきり言って、学生時代が終わってまで、掃除でいらいらする羽目になるなんて考えたこともなかったわ。
アップしてみてわかる
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 自作の小説って、ブログとかに一回アップしてみると、誤字脱字その他諸々がよく目につくと思う。
 結構必死になって取り除いたつもりだったのに、ざっと読み返して、三カ所ほどあった気がする。

 で、まぁ、悩んでるのが、”植民地”と”新大陸”だね。
 新大陸にも植民地はあったと思うんだが(つうか、新大陸=植民地だった記憶が………? 全体がイギリス領ではなかったはず?)、普通に植民地と書いちゃうと、インドと思うかなぁ。有名だもんね。
 個人的に、あの話の植民地は、オーストラリアのつもりだったんですけどね。ううむ。あれも新大陸? 流刑地? いや。19cではもう流刑地とは呼ばない? この辺がちょっとあやふやで、調べんとなぁと思いつつ、まぁ所詮パラレルワールドだしと思ったりvv 記憶が確かなら、オーストラリアのゴールドラッシュが19cあたりにあったような? で、移民の人もたくさん来てたよねぇ。うん。ということは、流刑地じゃなくてオッケーだったよね。うん。
 ともあれ、あまりリアルな国名を出したくないのは、雰囲気を壊したくないためです。あしからず。ですかね。

 第五さんってば、やっぱり! 昨日も嘔吐………。こりは〜完全に分離不安ですね。で、うお里が戻ってから嘔吐しちゃうのは、きっと留守番の緊張がほぐれちゃうからとみた。なんせ昨日は、祖母も母も伯母に連れられて大窪寺に出かけていたらしいので、第五ってば菅っぺ気お留守番ワンコだったらしいんですよね。そりゃさみしいわ。だもんで、嘔吐もいつもよりしんどかったらしく、大好きな宅配便のおばちゃんが来たのに、お出迎えをしなかったのでした。どんだけしんどいんだ。うん。で、一緒に寝てた。ず〜っと。

 毎週火曜日は要注意なのでした。
手直ししてみたが(タイトル未定)
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 この間からちまちまこちらにアップしてるのを手直しして追加したので、全部アップ。
 なんだけど〜。
 微妙といえば、微妙な気がするというか、長い。一応38kb。テキスト形式で。原稿用紙で40枚くらい? だろうか。
 ま、いいか。

***** 以下。






 その女性を見た瞬間、頭の中で何かが壊れた。

 そんな鋭い音を聞いたような気がした。

 とてもかわいらしい雰囲気の女性だった。ふんわりとした軽やかなウェーブの髪が小作りな顔を彩る。その栗色の色彩が、日の光を浴びて、きらめいていた。頬をうっすらと染めやわらかな微笑みをたたえて、上天気な空の色の瞳を輝かせていた。外からではいくら上を見ようと僕を見ることはできないが、僕からは、彼女のようすをつぶさに観察することができた。

 そんな彼女を迎えるために、”彼”が歩を進めた。

 こちらから見えることはない”彼”の秀麗なまでに整った顔にどんな表情がたたえられているのか。どうしようもなく気になってならなかった。

 そんな自分が嫌でしかたなかったが。

 重厚な内装のせいもあり照明が灯っていてさえ薄暗い室内からでは、外の明るさはまるで天上の世界のように思えた。

 ずらりと並んだおびただしい使用人達の間を歩きながら、女性が”彼”にエスコートされて入ってくる。

 それを、主階段の踊り場の手すりにもたれて見下ろしていた。

 やがて、何段か降りた自分に気づいただろう”彼”に促され、

「ああ! あなたが、アークレーヌさまね」

 満面の笑みで見上げてくる女性に、背中がそそけ立った。

 嫌悪からではない。

 恐怖からだった。

 彼女の背後に立つ”彼”の昏い眼差しもまた、自分を見上げている。

「アークレーヌ、挨拶を」

 ゆったりとした響きの良い声に突き動かされるように、

「はじめまして、義母上」

 口を開いた。

 差し出された手の甲を無視し、頭を軽く下げる。

 そうして、僕は自分の領域に戻った。

 いいや。

 逃げ込んだのだ。

 古い歴史を誇るアルカーデン公爵家の荘園館(マナハウス)は、たくさんのガーゴイル型の雨樋に守られたように見える四方に放射状に広がる造りの城である。口を大きく開き空を睨みつけるたくさんのガーゴイル達。それは、まるで魔王の城ででもあるかのように、この館を訪れるもの達に印象付けるものだった。

 僕の領域は、この広大なマナハウスの北の尖塔を持つ区画である。

 たくさんのタペストリや絨毯、陶磁器、彫刻、鎧兜に剣や槍、絵画。古めかしい時代の遺物がずらりと飾られた廊下や階段は手入れが行き届いていてさえ、どこか埃っぽく感じられる。

 五階の奥が、僕が唯一力を抜くことができる部屋だった。

 荒い息をこらえることもせず扉を開け、勢いを殺すことなくベッドにそのまま突っ伏す。

 丸くなっていた猫が、顔を上げて迷惑そうに小さく鳴いた。

「悪い」

 顔を起こしその黒い小さな塊の顎の下を指で軽く掻いてやれば、その金の目を細めてゴロゴロと喉鳴りをこぼす。

 他の部屋と比していささか手狭な八角形の部屋は、いくつもある尖塔の中でも小さな尖塔のすぐ下の階にあたるためである。

 高い位置にある鋭角的なドーム状にくりぬかれた窓に嵌められたステンドグラス越しの青や赤の光が、ベッド以外なにもないこの部屋を彩る。

 建てられた当初であれば天上をイメージした晴れ晴れとした色彩であったろうそれも、何百年という風雨にさらされて、褪色しどこか黒ずんだ色調に見える。

 態勢を変え、胎児のように丸くなる。

 壁に付けて据えてあるベッドは、幼い頃から僕の唯一の逃げ場所だった。

 ザリザリと音立てて僕の額を一心に舐めてくるこの黒い猫も、その頃からここにいた。

 何歳になるのか、僕よりも年上であるのは、おそらく確かなことだろう。

 ぼんやりと、先ほどの自分の行いを思い起こす。

 大人気ない態度だったと、顔が赤くなる心地だった。

 来年が来れば十七になるというのに、なぜあんな態度を取ってしまったのか。

「頭が痛い………」

 脈動と同じリズムを刻む痛みが、次第に無視できない大きさへと変化してゆくのに、目をきつくつむり、堪える。

 吐き気がする。

 ちらちらと脳裏をよぎるのは、あの晴れ晴れとした空の青にも似た瞳の色だった。

 僕よりも幾つか年上だろうか。

 頬を染めた、初々しい花嫁。

 新大陸から来た富豪の令嬢だったと記憶している。

 ”彼”−−−僕の父の後妻となるべくやってきた、女性。

 名は………。

「何といったか」

 つい昨夜、父に聞いた名を、思い出すことができなかった。

 ありふれた名前だったような気がする。

 まぁいい。

 義理の母を名前で呼ぶこともない。

 僕はぼんやりと天井の梁を見上げていた。







 食堂や居間、応接室、大小の広間や客間などが備わる、中央の塔の領域に僕はいた。

 長いテーブルの一角についていた。

 カトラリーがかすかな音を立てる。

 いつもより豪華な晩餐のメニューはやはり父の新たな妻のためなのだろう。ここに着いた時点で、彼女は父の正式な妻となっているはずだった。

 牛の頬肉の赤ワイン煮込みをナイフとフォークで切り分けていた手を、止める。

 原因は、義理の母となる女性の軽やかなさえずりだった。

 彼女のことばに、父が短く答える。その繰り返しが、空虚さを際立たせているかのように感じた。

 頭痛は治まっていた。

 軽い吐き気はあったが、自律神経が不調なのはいつものことだ。

 このせいではないが、僕はまともに学校生活を送ることができなかった。今は、ここで静養という名目で時間を潰しているだけの人間にすぎない。

 情けない。

「アークレーヌさま。ご気分がすぐれませんの?」

 女性の愛らしい声。

 気遣わしげなそれに、僕は顔を上げた。

 かすかに眉根の寄せられた顔がそこにあった。

「だいじょうぶです」

 応えながら、父の射るような視線を片方の頬に感じていた。

 何が大丈夫なのか、自分でもわからなかったが、メインディッシュを切り分ける途中だったカトラリーを動かす。

 湯気の散ったそれに、自分がかなり長い間ぼんやりとしていたことを思い知る。

 小さく切ったそれを一口。

 散ってなお鼻に抜けるふくよかな匂いを歯に感じる肉の感触を、舌に感じる旨味を味わう余裕はなかった。飲み込み、次に人参と玉ねぎを食べる。パンをちぎり、頬張る。ワインの代わりに運ばせたミネラルウォーターを一口飲むと、食欲は失せていた。

 ともあれ、これでサリチル酸(柳から分離。アスピリンの前身。胃腸障害が出やすいらしい)を飲むことができる。



 晩餐をどうにかやり過ごし、自分の領分に戻ろうと席を立とうとした耳に、

「後で話がある」

 父の声が聞こえてきた。

 全身が震えそうになるのをかろうじて堪える。

 ゼンマイ仕掛けの人形のようにぎこちなく笑みをたたえて、

「わかりました」

 答えるのが精一杯だった。



「ご入浴の準備は整えてございます」

 家令が僕の部屋で待ち構えていた。

 三階にある僕の部屋だった。

 そういえば今日の給仕は執事だったと思い出す。

「そんなこと、僕の執事か近侍(ヴァレット)の誰かに任せておけばいいだろう」

 家令(ハウス・スチュワード)の仕事ではない。

「ご主人様のご命令です」

「そうか」

 ジャケットをタイを、家令が脱がせてくる。

 身を任せながら、溜息が出そうになるのをかろうじて堪えていた。

 溜息をひとつでも吐けば、堰が切れてしまうだろう。そうなれば最後、泣き喚いてしまいそうだったからだ。



 なぜ。



 入浴後にバスローブをまとっただけで暖炉の前のソファに座った僕の背後に立つ家令が髪を拭ってくる。

 青ざめた自分の顔が暖炉の上の鏡の奥から見返してくる。

 血の気のない紙のような顔。それを彩るのは老人めいて艶のない白糸のような色のリボンを解かれて流れ落ちる長い髪。

 切りたくないと伸ばしっぱなしの長い前髪の奥に隠れた覇気のない虚ろな目はアルカーディ一族の特徴でもある黒と見まがうような濃紺ではなく、やけに赤味の目立つ褐色で、見るたびにゾッとする。

 高くもなく低くもない鼻。これだけがやけに目立つ血を啜った後のような色をしたくちびるは、薄く頑固そうに引き結ばれている。

 その実、少しも意志が強くはないというのに。

 ただ、いつも、叫び出さないようにと必死に食いしばっているのにすぎない。

 叫び出したい。

 泣きわめいて、何もかもをめちゃくちゃに打ち壊してしまいたかった。

 できもしないくせに。

 それなのに。

「ご主人様からはこちらをと」

 梳(くしけず)られた髪の毛を束ねるために取り出された深紅のリボンを見た途端、心臓が痛いくらいに縮んだような錯覚に襲われる。

「御曹司?」

 少しばかりうろたえたような家令の語調に、口角が皮肉に持ち上がった気がした。

 僕の意識は朦朧となってゆく。

 くらりと目まいがする。

 いつものとは違う深紅のリボンは、僕の心を縛る。

 それは呪いだった。

 亡き母が望み、父が実行する、呪いだった。

 両親の確固たる意志の前では、僕はただの贄でしかなかった。







 ***** 







 アルカーデン公爵家のマナハウスに着いたのは、植民地を発って二月が過ぎようとするまだ寒さの残る春先のことだった。

 わたし、ケイティ・マクブライトがウィロウ・アルカーディさまの後妻になることが決まって半年になろうとしていた。

 宝石の鉱山を多数持つ大富豪マクブライト家の娘とはいえ末子であるわたしが、まさか旧大陸の公爵、金銭的に困窮しているわけでもない、そんな相手の妻になることができるなどと、考えたことはなかった。

 十九になろうという私が後妻とはいえ、正妻なのだ。

 マクブライトの娘ではあれ父親と血の繋がってはいない後妻の連れ子であるわたしには、信じられないほどの幸運だった。

 実際、年の近い姉にはかなり妬まれた。

 去年、本場の社交界を経験しておくようにと云われ旧大陸に旅行に出かけた際、招待された夜会で偶然出会った魅力的な男性。それが、アルカーデン公爵ウィロウ・アルカーディさまだった。

 古くは王家の血を引く、まぎれもない青い血を連綿と今に伝える公爵。

 お歳はわたしよりも二十近くも上だけれど、どこか物憂げな雰囲気をたたえた青白く高貴なお顔に、はしたないけれど一目で憧れた。

 綺麗に整えられた艶めく黒髪が一筋その秀麗な額に落ちかかる。そのさまさえもが匂い立つようで、親しくなった令嬢たちと同じくわたしの視線も、彼から離れることはなかった。その物思わしげな夜の空のような濃紺の眼差しに映されてみたいなどと、夢物語を思い描かずにはいられなかった。

 物知りな令嬢が、あれがアルカーデン公爵であると得意げに説明してくれるまで、夢物語は続いた。

 公爵さまと聞いて、砕け散ったけれど。

 ただの富裕層の娘と、高貴な血を受け継ぐ公爵さまとでは、逆立ちしても、ロマンスなど生まれるはずがない。

 夢物語は夢物語なのだ。



 それが婚約などとなったのは、何度かの偶然の巡り合わせのおかげだった。



 植民地に戻った後に、なんと、公爵さまから突然の打診が父のもとに届けられたのだそうで、聞かされたわたしはあまりのことに気を失ってしまったほどだった。

 思慮深げで穏やかそうな、そんなウィロウさまの元に嫁ぐ日を、わたしはゆびおり数えて待ちわびる日々を楽しんだ。



 そうして、もうじき、それが現実となるのだ。

 一月半にもわたる船旅を無事に終え、港に迎えに来ていた馬車に乗り半月。

 屋敷に着いた時点で、わたしはウィロウさまの妻となる。

 披露宴も式もないことが残念で仕方なかったけれど、後妻なのだから仕方ないのかもしれない。シーズンと呼ばれる社交期がくれば王都の夜会で紹介されることになるだろう。

 馬車が荘園館(マナハウス)の門扉をくぐると、そこに広がるのは鬱蒼として薄暗い森だった。

 どこまでも続くと思えた馬車道の果てに、アルカーディ家のマナハウスが現れたのを見た瞬間、わたしは冷水を浴びせかけられたような心地を味わった。

「ミスルトゥ館と申しますよ」

 話し相手として共に旅をしてきたコンパニオンがそっと教えてくれた。

 けれど、その威容は、決して館などではない。

 それは、城だった。

 それも、異形の。

 空にそびえる灰色の城には、壁一面に口を大きく開いて天を呪うかのようなガーゴイルの群れが取り付いていたのだ。

 古めかしい飴色に黒い錬鉄の鋲や横木の渡った両開きの木の扉が内側から開かれる。軋む音がしないのが不思議だった。扉の奥に現れた闇を見て、わたしは帰りたいととっさに思った。

 あれほど嫁ぐ日を心待ちにしていたというのに。

 お会いできる日を指折り数えていたというのに。

 ウィロウさまは迎えに出てきてくださらない。

 公爵家の遠い血筋に当たるという港からここまでの旅程に付き添ってくれたシャペロンにどうぞと手で促されて、馬車を降りたわたしはひとりでマナハウスの扉に向かわなければならなかった。

 開かれた扉をくぐると、ずらりと並ぶお仕着せの使用人たち。百人以上いるのではないだろうか。

「おかえりなさいませ、奥様」

 思いもよらないことばで声さえも揃えて歓迎され、奥から現れたウィロウさまに、ようやくわたしの心細さは押しやられた。

「レディ・アルカーディ」

 穏やかな声で、いささか他人行儀に呼ばれて、少しがっかりしたけれど。

 けれど、ここはわたしがこれまで暮らしてきた植民地ではないのだと、気を取り直す。
 
 ここは因習深い、旧大陸なのだから。

 手を取られて、甲にくちづけられる。

 それだけで、陶然となった。

「今日からここがあなたの家になる。ゆっくりとでいいので馴染んでいってほしい」

 そう言いながら、わたしの肩に手を回した。その瞬間にほのかに立ちのぼったウッディな香水の匂いに、ああ、ウィロウさまのところに嫁いだのだわと、感動に心臓が震えた。

「こちらへ」

 照明を灯してなおも薄暗いホールを主階段へと促された。

 そうして、わたしは、その少年に気づいたのだ。

 少年というには少し大人びて見えたが、今年二十歳になるわたしよりは、年下に見受けられた。

 階段の踊り場に立つそのひとの印象は、白だった。

 引き結ばれたくちびるの朱はけざやかに目を惹いたけれど、それでも、白だった。

 立ち止まったわたしの視線の先を確認したウィロウさまが、

「………アークレーヌ。息子だ」

と、教えてくださった。

 息子がいるということは知っていた。

 けれど、その相手がわたしと幾ばくも歳が変わらないということを、わたしは愚かにも深く考えてはいなかった。

 それでも。

 彼は、わたしの義理とはいえ息子になるのだ。

「ああ。あなたが」

「アークレーヌ。挨拶を」

 階段を降りてきた少年、アークレーヌに手を差し出す。

 しかし彼は、

「はじめまして。義母上」

 わたしの手をとることもなく、そういうと頭を下げて、引き返していったのだ。

 あまりといえば、あまりの態度に、わたしはあっけにとられていたのだろう。

「しかたのない。照れているのだろう」

 ウィロウさまの言葉に我に返ったわたしは、

「これからあなたが生活をする領域に案内しよう。あなたは南の塔のある区域で暮らすことになる。ハロルド」

「はい。ご主人様」

「彼はこの館の家令だ。名をハロルド。ハロルド、レディを部屋へ案内してくれ」

「では、晩餐までからだをやすめてくれ」

 わたしは物足りなさを感じながらも、ウィロウさまの指示に従った。







 ***** 







「レィヌ」

 熱をはらんだ声が、耳を犯してくる。

 レィヌと呼ばれることで、己が誰の代わりを果たしているのかを自覚させられた。

 耳腔をなぶられ、耳朶を食まれ、背筋に戦慄が走る。

 刹那冷えた汗に寒いと思った。しかし、すぐさま消え去る。

 目の端に深紅のリボンが見えた。

 解けたそれが呪縛は解けたと、問わず語りに伝えてくる。

 しかし、それがどうだというのだろう。

 この身はすでに相手の腕の中なのだ。

 この身はすでに熱に侵されている。

 深く密着したからだが、己の欲が目覚めていることを相手に伝える。

 喉の奥で小さく笑われて、全身が羞恥で焼けつくような熱を感じた。

 それだけで。

 たったそれだけのことで、疾うに慣らされきっているからだは容易いほどに。

 からだはこれから起きるだろうことに期待を隠さない。

 隠すことができない。

 その羞恥。

 その屈辱。

 その背徳感。

 ふるふると小刻みに震える全身に、嫌悪が湧き上がる。

 呪いの小道具が解けた今、全ては唾棄したいものでしかなかったからだ。

 目をきつくつむり、眉根を寄せる。

 くちびるをかみしめた途端、

「傷がつく」

 軽く、戒めるかのように頬を張られた。

 痛くはないが、衝撃に我に返った。

 そのせいで、己の有様をより生々しく思い知らされる。

 何をしているのだと。

 まざまざと、理解してしまう。

 己を見下ろしてくる端正な顔が、恐ろしくてならなかった。

「レィヌ」

 甘くとろけるような囁きに、その深い色のまなざしに、狂気を感じて、絶望を覚える。

「どうしてっ」

 熱を煽ろうと弱い箇所をまさぐってくる手に、悲鳴のような声が出た。

「なにがだ」

「………………………義母上がっ」

 そんなことを問いたいのではなかったが、己の真に問い詰めたい疑問に対する答えはわかりきっていた。返されてくる答えは、いつも決まっているのだから。

 追い詰められた脳が、問いをどうにか形にするのに、少し、かなり、時間が必要だったけれど。

「ああ。あれは、うるさいものどもを黙らせるために必要だったのだ」

 面倒臭い。

 呟く声に苛立ちが潜み、手の動きがやわらかなものから激しいものへと変わる。

「柵(しがらみ)は少なければ少ないほうがいい。だからこその選択だ」

 後添いをとうるさい声を黙らせるには、新たな妻を迎える必要があったのだろう。しかし、新たな妻には新たな親族がついてくる。貴族の出であれば旧弊な諸々が”彼”を煩わせるだけでしかなく。ならばと遠隔の植民地の富豪の娘、しかも、血の繋がらない後妻の連れ子を選んだのだと、淡々と告げてくる。

 しかし、その内心は苛立ちが募っているのだろう。

「お前以外を抱く気はないというのに。アークレーヌ」

 獰猛なうなり声のような言葉に、前身が恐怖にすくみあがった。

 まさぐってくる手は、激しさを増すいっぽうだった。

 自由になっていた両手に気づいて、怠いそれでできるだけ声を潜めるべく口を覆う。

 くちびるを噛んでしまえばまた頬を張られるだろう。痛みはなくても、性感を昂められた今そんなことをされては、たまらない。

 なのに。

「声を抑えるな」

 無情な声に、首を左右に振った。

 髪がシーツにあたり、いつの間にかながれていた涙が、シーツを濡らす。

 嫌だというのに。

 嬌声よりも拒絶の声をこそ噛んでいる事実を、おそらく”彼”は知っている。

 ほどけたリボンが、この夜にかけられた呪いが解けたことを現しているのだから。

「おまえの、真の声を聞きたい」

 無理やり外された手がシーツに縫いとめられる。

 おそらくは執拗な蹂躙を受けただろうそこは”彼”を拒絶することはできず、当てられた切っ先に僕の意思を無視した喜びをあらわにする。

 そうなると、出るのは、ただ、

「いやだっ」

 堪えきることができない拒絶だけだった。

「アークレーヌ」

 目を細めた”彼”、父の表情が、遠い東洋の不気味な面めいて僕を見下ろしていた。







 ***** 







「ウィロウさま」

 椅子から立ち上がる。

「おはようケイティ」

 物憂げな表情はそのままに、わたしの手をとり、くちづけてくる。

 声を弾ませてしまって、少し、はしたなかったかしらと反省する。

「おはようございます」

「よく眠れたかな」

 椅子に座り直し、くちをつけていた果実水の入ったグラスを手に取った。

「はい。とても」

 マナハウス内にあるグラスハウスで採れるという南国の果実の果汁はとても甘酸っぱくて美味しかった。

 朝専用のダイニングの昨夜のとは違う小ぶりのテーブルの対面に座ったウィロウさまの前に、朝食が運ばれてくる。

 メニューは黄色の鮮やかなオムレツとマッシュルームとベーコン、サラダ。あとはよく焼かれた薄切りトーストが数枚。ミルクと果実水というたっぷりとしたものだ。

 コーヒーか紅茶を嗜むのは食後らしい。

 朝は慌ただしくコーヒーしか口にしなかった義父や義兄しか知らなかったわたしには、朝食をゆっくりと召し上がられるウィロウさまの姿はとても新鮮なものと映った。

「今日は、この館を案内しよう」

 目が合ったと思えば、しばらく何か考えたあと、ウィロウさまが仰ってくださった。

「嬉しいです」

 ゆっくりと、ウィロウさまは歩いてくださる。

 そんなウィロウさまにわたしは遅れないようについて行く。

 どうして手をつないでくださらないのだろうと疑問に思いはしたものの、家の中だからかもしれない。

 昨日は何かと慌ただしくて、南の塔の領域と呼ばれているらしい公爵夫人のエリアも自室以外は見ることはなかったのだ。なんとはなく夫婦の寝室は隣り合ってるというイメージがあったので、館ひとつぶんはゆうにありそうな部分が全部自分だけのものだという説明に、びっくりせざるを得なかった。上から下まで、南の部分の端から端まで、全部自分の好きに使っていいというのだから。ちなみに、受けた説明では、ウィロウさまのプライベートは東側の領域全て。アークレーヌさまの領域は北側全てなのだそうだ。中央から西側は、パブリックスペースになるらしい。

「じゃ、では、もし子どもが生まれたりしたら、どこになるのでしょう」

 何気ない疑問だった。

 少し恥ずかしかったけれど、結婚したのだから、いずれ子どもができることもあるだろうと。

 そんなわたしの言葉に、ウィロウさまの足がぴたりと止まった。

 見下ろしてくる濃紺の瞳に、背筋が粟立つような心地を覚えた。

 すぐさまに消えた、恐怖にも似た何かを、わたしは錯覚だと打ち消す。

 クスリと、口角に笑いをたたえ、

「もし、あなたに子ができたなら、あなたの領域で育てましょう」

 あなたにとってはその方が望ましいでしょう?

 そうおっしゃってくださった。

「ええ! はい。もちろんです」

 その優しいトーンの声に、わたしは先ほどの恐ろしさを忘れてしまったのだった。





 そうして、その日一日は、わたしにとってとても幸せな一日になった。

 そう。

 夜もウィロウさまと共に過ごすことができて、わたしは天にも昇る心地だったのだ。







 ***** 







 脛を何かが擦る感触で我に返った。

 見下ろせば、黒い和毛(にこげ)に包まれた見慣れた姿が尾をピンと伸ばして僕にからだをこすりつけていた。

「おまえ………」

 名前のない黒い猫を脇に手を差し入れて抱き上げる。別段嫌がるでもなくぶら下がるように力を抜いてされるがままの猫を膝に抱えた。

 毛氈に腰を下ろす。

 イーゼルに立てかけた画布の中では、目の前で威容を誇る緑に染まりつつある大地の只中の環状列石柱(ドルメン)が黒白のコントラストを見せている。それぞれの列柱の隙間に、今も古のドルイドたちの姿を垣間見ることがあるかのような、古い遺跡だった。古く、アルカーディの先祖はドルイドだという伝説もあったが、その真偽を確かめる術はない。しかし、代々のアルカーディの女性たちは、なにかと神秘的な物事に傾倒しがちな面があった。真実、母もまた神秘に惹かれるひとりであった。母の髪を縛っていた赤いリボンの先についた燻し銀のドルイドベルの高く澄んだ音色が、ふと耳の奥に蘇る。

 昨夜の今朝で、倦怠感は抜けないが、部屋にいるのも苦痛だった。

 食欲などもとよりありはしなかった。それでもと、執事の用意したバスケットが毛氈の上に置かれている。バスケットの横にはミルクと果汁まで準備されている。

「ああ。匂いに惹かれたか?」

 バスケットを開けようとすれば、背後で黙したままだったヴァレットが先に動く。

「ミルクを注いでやってくれ」

 ミルクを小さな皿に注いで、猫を近くに下ろしてやる。

「御曹司もなにかお召し上がりになられませんと」

 いらないと言いたかったが、あまりに心配そうな視線に、

「オレンジジュースを」

 肩をすくめた。

 差し出されるグラスを受け取り、口をつける。

 甘酸っぱい果汁が喉の渇きを癒してゆく。渇いていたのだなとそこで初めて自覚した。



 絵を描くことは、学校で覚えた。

 その時間だけが、僕にとっては穏やかなひと時だった。

 まだ健在だった母が僕を手放したがらなくて、学校生活を過ごしたのは中等部の一年からで結局一年に足りないほどだったけれど、思い出したくもない。



 公爵子息ということであからさまないじめなどは受けなかったが、それでも上級生からの何がしかの嫌がらせが毎日のようにあった。

 寮生活という世間から隔絶された毎日にあって、常識というものが少しばかりいびつになっていたのだろうか。

 ささやかな、それでいて執拗な嫌がらせの数々は上級生である第三王子が中心になって行われたものだった。名前は、ウインストンだったろうか? 不敬だろうが、少しあやふやではある。ともあれ、第三王子である上に上級生であったから、逆らうことは難しかった。なにしろ学生である間は身分の上下は関係ないとの建前があっても、上級生の命令は絶対というのが暗黙のルールであるためだ。もちろん、度を過ぎた理不尽な命令であれば拒絶も許されたが、まだ未熟な年齢の集まりであるため、稀に洒落にならない事件となることもあるらしかった。

 幼年から寮生活を送っていれば、慣れることもできたろう。しかし、十三の歳までからだの弱かった母と共に領地で暮らしていた僕にとって、初めての他人ばかりとの生活は苦痛でしかなかったのだ。溶け込むことが難しく、馴染むことが辛かった。

 だから、僕は、周囲から浮いてはいただろう。

 馴染もうと努力はしたのだ。しかし、あまり無理をすると始まる頭痛を堪えることが辛くてならなかった。だから、自覚はなかったものの、いつしか一歩周囲から引いてしまっていたらしい。

 そんな僕の楽しみといえば、初めて覚えた絵画のスケッチと、母に聞かせていたピアノくらいなものだった。

 原因ははっきりとしないが、部屋割りか、寮弟制度か、監督生とのやりとりか。来賓の前でピアノを披露する役目を僕が担うことになったことだったのか。それとも、あの非日常な空間にあって蔓延していた同性同士のやりとりが原因だったのか。

 それらすべてが複雑に絡まりあった末に起きたことなのかもしれない。

 その事件で、僕の左手の力は無くなってしまった。

 ピアノを楽しむことができなくなってしまったのだ。



 寮に備えつけのグランドピアノは年代物だった。滅多に誰かが弾いていることはなかったが皆無というわけでもなく、翌日に迫った発表に少しでも指を慣らせておきたかった僕は監督生に許可を得て独占していた。

 曲目は、「ピアノのための瞑想曲」のつもりだった。百年以上昔の詩人の詩をイメージして作曲されたという、静かな印象の曲である。そのため、来賓たちの好みを考えてもう少し派手なのにすればいいのにと提案をされもしたが、僕はこれを翻すつもりはなかった。



 集中していた僕は、いつしか上級生達に囲まれていたのに気付くのが遅くなった。

 気づかない僕に焦れて、暗譜済みではあったがもしもの予防に立てかけていた楽譜を落とされて、手が止まった。

「熱心だな」

 嘲笑うように言われて、右手の主旋律が小指の動きを違えた。

 ウィンストンとその取り巻きの上級生たちだった。

 その時は、はっきりと覚えているとは言い難かったが記憶にある少年がひとり加わっていた。

「あなたは、たしか………」

 『もう少し派手なのにすればいいのに』と言ってきたのが彼だったような。ネクタイの色を見れば、上級生らしい。憎らしげにこちらを睨めつけてくる茶色の瞳が、可愛らしい顔には不似合いだった。

 もともとこれが仕上げのつもりで弾き終われば部屋に引き上げるつもりだったこともあって、邪魔されたなと、それだけを残念に感じていた。

 だから、どこかまだ完全に音の宇宙からこちら側へと戻りきっていなかったのにちがいない。

 そんな僕が気に入らなかったのだろう。

「やってよ」

 可愛らしい上級生が短く叫んだ。

 ピアノの蓋に手をかけたのを見て、なんとなく嫌な予感に襲われ手を引いていた。

 それが良かったのだ。わずかなタイムラグののちに大きな音を立てて蓋が閉められる。

 顔をしかめた僕が立ち上がるのに先んじて無理やり立ち上がらせ、羽交い締めにしてくる。

「いつも鈍そうにしてるのに、こんな時だけなんで素早いんだよ! 弾けなくなればいいのにっ」

 可愛らしい顔の上級生が僕の近くに盛大にしかめた顔を寄せる。

 いつの間にか手にしていた楽譜をわざとらしく大きな音を立てて破く。

「え?」

 そうなって、初めて、僕は声を出していた。

「いつだって僕が弾いてたんだよっ」

 頬を力任せに叩かれた。

「なぁに、関係ありませんって顔してんだよ」

 ジンジンと熱い痛みを感じながら、それなのにまだ僕はどこか非現実の中にいるような錯覚から抜け出しきるには至っていなかった。

「いっつもお高く止まってんだよなぁ下級生の分際で」

「いっくら公爵令息ったってさぁ」

「そのキレーな顔、泣かせてやりたいんだよなぁ」

 いつの間にか取り出されていたナイフが頬に当たる冷たい感触に、目が見開かれてゆく。

「そうそう。いっつもそうやって感情を出していれば少しは可愛いものを」

 底意地の悪そうな笑いのにじんだ声で、遅まきに湧き上がってきた恐怖を煽ってくる。

「アイスドールってかぁ」

「はなせっ」

 ジャケットの下、下着でもある白いカッターシャツがよく研がれたナイフで切り裂かれる。その手際の良さに、背筋が震えた。

 当時の僕には、何が起きているのかなど、全くわからなかった。

 なぜ、突然服を破かれるのか。皮膚が外気に晒されて、鳥肌が立つ。

 奇妙な空白の時に、加害者達が息を飲み生唾を飲み込む音だけがやけに大きく耳に届いた。

 向けられる視線に込められた熱が怖くて、気持ち悪くてどうしようもなかった。

 居合わせた誰も助けてくれなかった。

 そうだろう。

 相手は第三王子であるウィンストンと、その取り巻きなのだ。

 しかも、彼らは寮の最上級生。

 あの時あの場所に居合わせたものたちで、彼らに立ち向かえるものはいなかったに違いない。

「へぇ………顔だけじゃないんだ」

 ウィンストンが、僕の胸にぺたりと湿った掌をくっつけてくる。

 全身が震える。

 僕の肌理を確かめるように撫でさすりながら少しずつ下がって行く掌が、やがて金属音を立てた。

「やめろっ」

 いつの間に溜まっていたのか、涙が下まぶたからこぼれ落ちる。

 吐き気がこみ上げる。

 ガンガンと脳が直に殴られるように、視界がぶれる。

 なぜこんなことをされるのか、こんなことになんの意味があるのか、当時の僕には本当にわからなかった。

 入浴の手伝いをする執事やヴァレットならともかく、建前上とはいえ同等の立場にある彼らになぜ裸を見られ、触られなければならないのか。

 ズボンを引き抜こうとしてくる手に抗う。足をよじるようにして、力を込める。しかし、相手は複数なのだ。ナイフすら手にするものもいる。どうして敵うだろう。ナイフをズボンの前合わせに沿わせて、

「抵抗するなら、このまま切るぞ」

 そう言われて、恐怖にすくみ上がらずにはいられない。

「力を抜け」

 少し離れて、ウィンストンと可愛らしい顔をした上級生とが僕を見る。

 舐めずるような、獲物をいたぶる悪魔のような、悪辣な表情をして、楽しげに。

 僕は力を抜くことさえできず、首を左右に振る。

 力を抜けばどうなるか。

 ズボンを奪われれば、シャツの上部はすでに切り裂かれてその態をなしてはいない。そんな情けない姿を人前に晒したいわけがない。ナイフの存在をまざまざと感じながら、僕はただ足に力を入れていた。

 誰かから緊急の知らせを受けた監督生が駆けつけて来た時、僕は、動くに動けなかった幾人もの寮生たちの中で、見世物のような哀れな格好を強いられていたのだ。

 その屈辱。

 その恐怖。

 その悔しさ。

 怒り。

 羞恥。

 様々な感情のごった煮の只中にぶち込まれて僕は必死でもがいていた。

 これ以上どんな屈辱があるのか当時の僕は知らなかったが、それでも、何か良からぬことに襲われるということだけはうっすらと予感していたからだ。

 監督生の声が逆に彼らを煽った感があった。



 今も僕の左の手の甲から掌にかけて醜く残る傷跡は、あの折り僕に向けられた害意の最終的な形だった。



「やめないか!」

 短く鋭い声に、学校で一目置かれる監督生を認め、青くなったのは、可愛らしい上級生だった。

「名誉ある×××寮の一員たちが何をしている」

 続けられた声は、一転淡々としていた。

「今すぐ愚行をやめないか」

 溜息をつきながらナイフを取り上げようと近づいてくる。

 それに弾かれて、

「くるなっ」

 叫んだのは、ナイフを手にした者だったのだろう。同時に、ナイフが前合わせから離れる。

「また、君か」

 何度目だ。

「うるさい!」

 振り払うようにナイフを握っている手が動く。

 痛みが、僕の頬に走る。

 かすかな呻きに、少しばかりにじんだ血に、一瞬時が止まったかに思えた。

 しかし。

 野次馬と化したものたちが悲鳴を上げた。

 それが、次の動きを決めた。

 第三王子は、いつの魔にか傍観者の位置に移動している。そうなれば、取り巻きだということを周知されているとはいえ、実行犯は他ならない彼らなのだ。おそらく、第三王子という立場からウィンストンは、見逃されるだろうことが想像に易かった。そうなれば、アルカーディの権力は実行犯よりもはるかに勝る。学校内での戯れごととみなされる程度の虐めならば問題視されなくても、そこに血が流されたという事実が加われば、実行犯たちの家は潰されるかもしれない。彼等の廃嫡という処置で済めば御の字もいいところなのだから。

 そこまでを理解するほどの余裕がなかったのか。



 ふりかぶられたナイフは、僕の心臓を狙っていた。







 目が覚めた時、そこはすでに、学校ではなかった。

 病院でもなく、馴染み深いマナハウスの自室だった。

 薄暗い部屋の中、誰か、ひとのシルエットが際立つ闇となって見えた。

「誰」

 声はしわがれ小さなものだったが、シルエットはそれに弾かれたように動いた。

「父上」

 やさしく額に触れてきたその掌の感触に、泣きたくなった。

「アークレーヌ」

 かすれ気味の穏やかな声が、僕の名を呼ぶ。

「………なにが」

 記憶はおぼろで、ただ疑問ばかりが大きかった。

 抵抗しようとかろうじて拘束を解き突き出した左手を貫いたため、ナイフは心臓まで届かずに済んだのだそうだ。

 けれど、僕の左手は、もう自由にピアノを奏でることができなくなってしまった。

 実行犯たちのその後も、その家がどうなったかも、僕は知らない。第三王子もあの可愛らしい上級生もどうでもいい。

 理由も何もかも、知りたくもなかった。

 声も出せずにただ涙を流す僕に、

「全て忘れてしまうといい」

 父は僕の内心を知っているかのように何度もそう囁いた。

 何度も、何度も、僕が再び眠るまで、父は僕の頭を撫で、囁き続けたのだ。



 父は静かに、ただ穏やかにそこにいた。

 母の死の折りのあの嘆きを、心の奥深くに沈めて。

 向けられる父の視線の意味を、深く考えることなどありはしなかった。

 父は、父であり、それ以外ではなかった。

 それ以外になるはずがない。

 なっていいわけがなないのだから。



 怪我も治り、父の雇った家庭教師(チューター)が僕の勉強を見るようになって、ふと僕は気付いた。

 他人の視線というのが、恐ろしくてならないということに。

 最初は、勉強をしたくないという怠け癖が家庭教師と共にいることを嫌悪させているのだと思っていた。

 しかし。

 やがて、過呼吸の発作となって、それが現れだした。

 家庭教師は僕をいじめはしないのに。

 彼が時々手にする定規の動きに、黒板を指す短い鞭の動きに、心臓が跳ねるような恐怖を覚えるようになった。

 それは日々大きくなっていった。

 見られているだけなのに、からだが震えるようになった。

 相手の、目が怖かった。

 なにを思って見てくるのか、ごく普通のその感覚が、怖くてしかたがなかった。

 けれど。そんなことを知られたくなくて、僕は必死に我慢した。

 それが悪かったのか。

 いつしか、”誰”ということもなく、不特定のその辺にいる”誰か”の視線というだけで、震えるようになっていた。

 自然、部屋に閉じこもるようになった。

 父はそんな僕を諌めることはなかった。

 それをいいことに、ただ漫然と、僕は日々を過ごすようになったのだ。

 時々、部屋にあるピアノに触れて、左手が満足に動かないことを思い知らされた。けれど、生活するだけなら、なんら問題はない。右手で主旋律を弾くくらいならできるのだから。それに合わせて、あらかじめコードの幅と形とに左手を開いて軽く鍵盤に置いて上下させる。手をコードの幅に合わせて変えることには苦痛だが伴ったが、小さな音を奏でるくらいはできた。

 弱々しい音色に自嘲に口角が引きつったが、気を紛らわせるには充分だった。

 不意に、突然、胸に刺さったナイフの鋭さを、心臓には届くことなく済んだそれを幻のような痛みとして思い出して息が止まりそうになることがあったが。

 概ね平凡な日々だった。



 グラスハウスの中は、冬とは思えないくらいの湿度と暖かさに満ちていた。

 弱い日差しが、グラス越しに緑に降り注ぐ。

 ひとのことばを真似ることができる鮮やかな鳥が止まり木でしきりに首を振り立てていた。

 それをスケッチしていた僕は、ふと背後から落ちてきた影に振り返った。

「先生………」

 家庭教師だった。

 かけたメガネを直しながら、僕を見下ろしてくる。

 その視線はなんということもないものだったのに、背筋が不快に震えた。

「アークレーヌさま。今日は調子が良さそうですね」

 空いた手に持っているのは数冊の教本のようだ。

 こうして行き合ったときに僕の調子が良さそうなら、授業が開始される。

 このところグラスハウスがお気に入りになっていた僕を見つけるのは容易かっただろう。

「こちらよろしいですか」

 尋ねてくるのにうなづいて返すと、備え付けられているソファに腰をおろす。

 テーブルの上に教本を広げるのを見て、僕は小さく肩をすくめた。

 集中できたのは三十分ほどだったろうか。

 教本に指を添えての家庭教師の声が、ふいに途切れた。

「先生?」

 眼鏡越しの視線が、教本から逸れて僕の背後に向けられていた。

 それの先に、

「父上?」

 グラスハウスと北の区画とを隔てる扉近くに、父が佇んでいた。

 僕の声に、促されたかのように歩き出す。

 家庭教師が、椅子から立ち上がる。

 僕は惚けたようになって父をただ見ていた。なぜなら、父の雰囲気が、いつもと違って見えたからだ。

 姦しい叫びをあげて、極彩色の鳥が止まり木から飛び立った。

「出て行け」

と。

 いつもの父の穏やかさが消えた口調で、家庭教師に命じる。

 その雰囲気に、ぎこちなく一礼して彼が足早に出て行く。

「父上?」

 不思議にかすれる声で、目の前で僕を見下ろす父に呼びかける。

 高く澄んだ音色が、父の手元から聞こえてきた。

 懐かしい。

 母のリボンの先にあった、ドルイドベルの音色だった。

 目の前に掲げられた赤いリボンの先にで、燻し銀の丸くささやかなベルがぶら下がり揺れている。僕の意識を奪うその高く澄んだ音色が、だんだん大きく膨らんでゆくような錯覚があった。大きく、まるで僕を包み込むかのように。

「手を出しなさい」

 父の声が、なんらかの膜を一枚隔てたような不明瞭なものになる。

 けれど、言葉の意味はわかった。

 まるで操られるかのように、僕は、手を差し出していた。

 かすかな衣擦れの音を立てて、赤いリボンが僕の両手首に絡まる。

 父の手が器用に動き、僕の手を縛める。

 しかし。

 その時の僕は、すでにおかしくなっていたのだろう。

 それを不思議と感じなかった。

 しゃらしゃらと鳴り続けるドルイドベルの音色が、まるで亡くなった母の声のように僕の耳の奥でささやきつづける。



 アークレーヌ、可愛らしいわたくしたちの−−−と。



「アークレーヌ。お前は私たちのものだ」

 直接に僕に囁いてくる父の言葉と重なり合って、ふたりぶんのことばが僕を呪縛してゆく。



 この時、僕には何もまだ分かってはいなかった。

 ふたりによる呪縛の意味が。

 まだ十五に手の届いていなかった僕にとって、外の世界を学び取ることができなかった僕にとって、迫ってくる父の顔を、押し当てられるくちびるの生々しさを、それらの持つ意味は最初わからなかった。それを理解することができたのは、すべてのことが終わってからだった。



「お前は、レイヌが私に残してくれた唯一だ」

と。

「私がレイヌ以外に抱いてもいいのは、レイヌの血を受け継ぐお前だけなのだ」

と。

 狂人のささやきを睦言に、僕の下肢が開かれる。

 父の充溢したものが、僕の下肢を押し開きあらぬ箇所へと分け入ってくる。

 灼熱をはらんだ凶悪なまでの質量に、その場が引き裂かれてゆく。

 からだの奥が割かれてゆく忌まわしい音が、脳までもを犯す。

 その頃になってようやく僕の手首を結びつけていたリボンは解け、同時に、痺れたように何も考えられなくなっていた脳が動きだす。

 そうして、理解する。

 これが、禁忌であるのだと。

 実の父親に、同性である父親に、こうして犯されている己の存在は、決して許されるものではないのだと。

 その事実が、僕に絶叫を上げさせる。

 心を捩らせるようにして振り絞りほとばしり出た叫びが、泣(・)き声が、どれほど大きなものだったか。

 救いを求める声が、どれほどまでに悲痛なものであったのか。

 そんな大声が誰にも聞かれずに済むはずはない。

 けれど、誰も、助けに来ることはなかった。

 やがて悲鳴も叫びも貪られる獲物の喘鳴へと変化を遂げて、父の律動に揺さぶられその刺激に声帯からまろび出るただの嬌声めいたものになりはてる。

 そうして。

 何度目になるのかわからない理性をなくした父の行為の果てに、僕の意識は焼ききれるようにして途切れたのだった。



「アークレーヌ」

 穏やかな父の声が、聞こえた。

 髪の毛を梳いてくる掌の感触が、心地よかった。

 しかし。

 頬に、額に、父のくちびるの熱が触れた瞬間、

「いやだっ!」

 掠れた声で拒絶を叫ぶ。

 思い出したのだ。

 何が起きたのか。

 涙でかすみ、泣き腫れた重い瞼の向こう、木々の隙間から見えるのはグラスハウスの天井以外のなにものでもなく。僕は父に抱き潰されたのと同じ場所で、抱きしめられているのだ。

 汗や精液にまみれたからだは重怠く、ひとの重さと熱量とが、嫌悪ばかりを訴えかけてくる。

 疼痛を覚えるその箇所が、禁忌を犯した証だった。

 男である僕が、血のつながる父に犯された、逃れようのない、罪の証だった。

 どうして−−−と。

 まともな声にならない声で、糾弾するも、

「お前はレイヌが私に遺した唯一のものだ」

と、獣のような色を宿した瞳が見下ろしてくる。

 おやこなのに−−−と。

「それがどうした」

と。

「お前はわたしたちのもの」

と。

 静かに狂ったまなざしが、僕を凝視する。

「私たちの愛の証に他ならない」

と。

 涙が、こみ上げる。
 鼻の奥がきな臭くなり、目頭が絶望の熱を孕んだ。

 溢れ流れ落ちた涙にくちびるを寄せてくる狂った男を、押しのけようとして、叶うことはなかった。





 その時から、僕の髪は色を失い、老人のような白へと変わってしまったのだ。







***** こんな感じですかね。ううむ。なんか、いきなり。あまり必然性がないような? ううむ。ウィロウの感情とかあまり書かないつもりだったので、唐突感が強いかなぁ。やっぱり。

 そういえば、レィヌってフランス語で女王なんですけどねvv ま、まぁ。偶然です。偶然。
いらない知識だったのかもしれない?
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 一応異世界認定して描いてる今回の短編。承から転への移動がスムースにいかないxx なんか緊迫感がない。必然性がない。が、ここだろうなぁという感覚だけはある。ううむ。

 異世界だけどパラレルワールドイギリス風なので、19cあたりの風俗というか諸々を躓くたびに調べたりしつつ。珍しくウィキさんにめちゃくちゃお世話になってます。

 んで、何につまづいて意外だと思ったのかと言いますと、19cあたりのヨーロッパの男性用下着。いわゆるパンツです。パンツ。なんといってもBLというかJUNEですからねぇ、下着とかって結構重要? 無視できるけどさvv

 20c位に入るとももひき的なパンツが登場するらしく、中世あたりだと紐パンツ風なパンツも登場するほど紆余曲折あった男性用下着。これ調べてたら面白かったvv

 これが19cでは、ない………というか、微妙というか。
 下着全体だと、ユニオンスーツという物体があるのですが。これが、赤ん坊、乳幼児が着る全身スーツ的なアレなので、(首から上、手首足首は出るけど)すっごく微妙というか罰ゲーム的な下着というか。基本どうやらスポーツ用下着として使用されてたようではあるのですけど。あ、ちなみに今でも普通に売買されてるらしい。

 んで〜ですな。

 19cでいわゆるパンツとして使用されていたものって、ワイシャツの裾だそうでorz 生々しい話になると当時のワイシャツで使用済みが残ってると前身頃の下の部分が黄ばんでるらしい………。知りたくなかった感が大きすぎる。
 そんなこんなで、男性用ワイシャツ(いや、ワイシャツって全般男性用か?)の裾は長いんだって。後ろの裾をふんどしみたく前に持ってきて、前の見頃の裾についてるボタンで留めるらしい。逆? その辺は忘れた。
 だもんで、ヨーロッパの厳格な人って、未だにワイシャツ=下着という意識が強いので、ジャケットを脱がないらしい。脱いだら下着姿って認識だって。

 ううむ。

 いらない知識だったろうか? ちょっと悩みどころだったりする。

 でもそうだとすると、「エロイカより愛を込めて」なんかで少佐がワイシャツの下に半袖の肌着を着てるのは、あくまで神経質だからであって、厳格ではないのかもしれないなどと考えたりするのでしたvv 彼のお父さんあたりだと、厳格さゆえに半袖の肌着はつけてなさそうですけどね。うん。なんて考えたりしてvv


 そういえば、去年40年ぶりの「ポーの一族」復活で話題になった作品、やっとコミックス化するようですね。7月発売予定。ただ〜レビュー読んだ限りじゃ、第二次大戦中イギリスが舞台。重いな。「刑事なんとか」ってイギリスのそういう時代の刑事物番組を見たことありますが。あの雰囲気? バンパイアと戦争って、あまり相性良くない気がするんだけどね。特に近代以降の戦争って。
妹って
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 珍しく妹から携帯に電話が入ってるなぁと返信しましたら、使ってなくって古いバージョンのパソコンあったら貸してと。

 ちなみに、使えるけどバージョン古すぎるので使ってないのがエイサーとかってところのXPとマックの前のバージョンかな? XPは稼働音が大きくて耳につくので使わなくなってたんだけど。5年くらい前のだな。マックもそれくらい前のかな? デスクトップにして使いづらかったのですが。
 ともあれ両方貸せというので、わたしたら、「もらってく」だとさ。

 我が家の妹だけかどうかは知らんが、妹って図々しい。これは、母親が妹に激甘っていうのが原因だが。うん。甘いわ〜。私に厳しいと愚痴るとあんたにも甘いと返されるが、絶対甘くない! うん。

 今日も創作してたら、足が要ると使われたしな。言い出したら聞かない。

 明日、伯父(あまり好きじゃないんだな)が遠方から来るんですが、せっかくの休みなのに篭ってたらいかんらしいorz


 話は変わって。
 この間、仕事中「悪の娘」が頭の中にぐるぐるしだしまして。歌えた! あれ出だしがどうしても「月下の夜想曲」と重なって音程が取れないんですが。違うんだけど、一度思ったら重なって直らなくてねぇ。それが取れた! うん。嬉しかった。
 たっかい音程なので、絶対歌えない曲ですが、頭の中ならオッケーvv
 で、これでいつも疑問に思うのが、女性の支配者って、女王じゃないのか? と。
 王女って王子と対で、王様の娘なイメージが強くて、支配者っぽく感じないんですけどね。
 一応調べたら、やっぱりそうで、プリンセスまたは内親王とかなんだよねぇ。クィーンじゃないんだよ王女って。
 ず〜っと引っかかっててねぇ。
はくせこ
 いつも御来訪&拍手ありがとうございます。

 時々、はくせこが食べたくなることがあります。
 はくせこ〜なのか、はくせいとうなのか? と常々思いつつ、わざわざ調べるもんでもないかな〜と流してきてましたが。

 全然違いましたね。
 香川じゃはくせこなんですが、どうやら、白雪羹(はくせつこう)か、落雁らしいです。微妙に製法が違うけど、味は同じ? なのかな?

 和三盆とは違うって知ってましたけど。
 やっぱあの、口に入れた瞬間のシャリって感じと、後々まで何やら口に残る感じから、和三盆ではないなぁと。味もね。和三盆は結局砂糖だし。でも、白雪羹は、砂糖に米粉らしいので、お菓子ですよね。

 長年流してきてた疑問が解消して少しスッキリvv


 スッキリしないのが、夢。
 最近、槍やらペンやらが夢に登場したりしてましたが。
 槍やらペンって、男性器の象徴らしいので、ようは、欲求不満? とかって「夢占」では出たりするんですけどね。
 欲求不満はないなぁ。
 なんなんだろうvv
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます。

 ネタがそろそろないなぁ。

 ああ、もしかして、だいたい火曜日ごとくらいに第五が嘔吐しちゃうんですが。
 もしかして〜分離不安かもしれないと思ってるうお里です。
 うお里基本日月休みにしてるので、その二日べったりな第五にとって火曜日は不安なのかもなぁって。いいおっちゃんなのにね。

 昨日は、この辺はすごい雷で、眠れなかった。しんどかったですよ。
 んで、第五も久々の雷のせいか、落ち着かず、どこで寝たのやら。おそらく、居間のドアを開けろ〜ときたので、居間の定位置のマッサージチェアだろうなぁとは思うんですが。
 なぜ、不安だったらうお里にひっついていない? まぁ二階だと稲光も音も強烈といえば強烈だから仕方ないのか? うお里にとってはライナスの毛布的な第五なので、一緒に寝ていないと、マジで、不眠なんですよ。最近右足が痛くて寝るのもつらいしね。神経痛かなぁ? 謎なんだけど、そのせいで明け方に一度意識が戻るとあちこち寝返り打って眠れなくなるしね。しんどいんだよ。うん。
 しんどいばっかりですけどね。
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます♪

 この間からかかりきりの短編、どうにも2回目あたりから変更かかりそうな予感。
 設定とかメモってないので、ちょっとどうなるか謎ですが。
 基本頭の中にメインの筋立てだけがある状況。

 なかなかしんどいな。書きかけに手をつけるにはまだ二日以上あるしね。休みじゃないと集中できないしね。

 トラックバックのテーマこわいものはなんですか?

 Gが一等こわいかなぁ………。
 人間もこわいが。実害がなければどうにか。だが、Gは実害がなくても、嫌だからなぁ。
 あとは〜霊もダメだなぁ………。

 基本怖がりなので、こわい? と、考え出すと結構際限ないですね。うん。

 高所恐怖症だしね。
 暗くないと眠れない割に、暗所プラス閉所はダメだし。
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魚里

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