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2015/12
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ああ?
 いつもご来訪ありがとございます。

 や〜ん。
 お昼ご飯の塩鯖四分の一切れ〜xx
 目を離した隙に第五んに取られてしまいました。
 気がついた時には第五んのお腹の中!
 うわ〜。塩辛いのにっ!
 ため息です。
 ま、まぁ、蟹味噌は茶々丸と二人して好みじゃなかったらしく取られませんでしたけどね。甲羅いっぱいの蟹味噌はさすがに食滞したぞ〜。ちょっと自慢vv


 昨日のカラオケ! ちょこっと変なことがあったんですよ〜。オカルト? いや、まさか。
 魚里の十八番と化しつつあるカイトの「スサノヲ」を大音量で歌ってると、ライトがチカチカと点滅するんですよ〜。怖かったorz これは、声が出せるので好きなんですよ〜。今の歌って案外小刻みにスタッカート気味なのが多かったりしませんかね? いや、スタッカートまではいかないか。ともあれ、ワンフレーズに言葉が多すぎる気がする。で、魚里はもともとのんびりなので口が間に合わないという体たらくなんで。ま、カイトも結構言葉多めの歌多いんですけどね〜。なぜか今回は「シャボンのサラマンドラ」玉砕した。不思議にキーが合わなかった。あれ?


 えと、そんなこんなで? 「AIR 芽生え始めた思いを胸に」の続きが少しだけだけどかけたのでアップです。
 以下。

*****



「ここに、主さまの心臓が息づいたあの刹那の苦痛をどう例えればいいのでしょうね」
 胸に手を当てるとふたつの心臓が規則正しい鼓動を刻んでいるのが伝わってくる。
 あの瞬間から、奇であった黒狼は貴となったのだ。それは奇と生を受けたものにとっては望外の幸せと感じられるものであったろう。が、黒狼にとっては違った。
「あんなことで、貴になどなりとうありませんでした」
 慟哭にも似たことばが零れ落ちる。
 目を瞑ると、今も思い出されるのは主の温もりの消えた結界の中に取り残された孤独だった。
「けれど」
 過ぎる赤を宿したくちびるがわずかに持ち上げられる。
「そう」
 自らの胸のあたりを白い手で掻き毟りながら、黒狼の涼やかな眉間に深い皺が刻まれた。
 着衣の胸部が裂ける。
 意識せず伸びた黒い爪がその艶めかしい肌に赤い筋を刻んだ。
「主さま。もうここからどこへも行かせはしません」
 執着の音色が、胸の傷口に滲む血にも似た粘着を孕む。
 喉に絡むような笑い声をこぼしながら、黒狼は寝殿の中で眠る幼い主を凝視したのだった。

*****

「ここどこ?」
 密な霧がねばりついてくる。
 どこまでいっても絡みつく霧に、周囲の景色は朧にかすみわからない。
 尋が黒狼の結界で暮らすようになって二年が過ぎていた。
 静かすぎる結界の中でふたりきりで過ごす毎日は息が詰まりそうで、尋には苦痛だった。
 いつも、いないようでいながら、どこで何をしていても黒狼の目があるのだ。
 ほんの少しでもいつもと違う場所に行こうとすれば、
「どちらに行かれます」
と、どこからともなく現れる。
 そうして、
「お戻りください」
と、あの白い手を差し出してくるのだ。
 この手を取れとの無言の圧力に、尋はいつも従うよりない。
 けれど、決して口には出さないけれど、尋は黒狼が怖いのだ。あの懐かしい家が血にまみれたあの日自分を食べようとした女たちのものにどこか似たあの眼差しに背中が逆毛立つ。
 蜂蜜色のとろりとした眼差しの奥に、粘い、纏わりついてくる熱を見出しては視線をそらせる。そうして、視線をそらせた代わりに、白い手に自分の手を預けるのだった。その手がどうしようもなく震えていることに、黒狼は気づいているだろうに、いつも、
「お寒いのですね」
と、心配そうに顔を覗き込んでくる。
 いやでも再び彼の顔を見なければいけないように。
 だから、ごく稀に彼の気配を感じない時が貴重に感じられた。
 黒狼がいないのだと思えば、でたらめに爪弾くピアノの奏でる音がいつもと違って軽やかに感じられた。つけたテレビの番組を心から楽しいと思えた。ひとりでするゲームのコントローラーさえも軽く感じられた。
 それでも、すべては退屈だった。
 学校に通いたかった。
 でたらめなんかじゃなく、ずっともっとピアノを上手に弾きたかった。
 いろんなことを知りたかった。
 テレビ画面の中で楽しそうに遊ぶ同い年ほどの子供達を見るたびに、自分もあの中に混ざって笑い合いたいと強く思った。
 耳で拾った曲に似せて鍵盤を叩くのも、虚しく思えた。
 ここから出たかった。
 このままずっとここにいるのかもしれないという想像は、とてつもない不安となって尋に襲いかかってきた。
 ふたりだけでずっと?
 ぞっとする。
 誰か、テレビの向こうの顔じゃない、黒狼でもない顔を見たかった。
 折良くというべきか、その日、黒狼は不在だった。どうしようもない恐怖に、尋は館を出た。
 白い砂の庭を抜けて、小川を渡り、白と赤の花が咲く花壇を越えた。それまで尋が知っていたのはそこまででしかなかった。そこから向こうは、別に黒狼に禁止されていたわけではなかったが、足を向けたことがなかったのだ。
 どこまでも歩いた。
 足が痛くなっても、息が苦しくなっても、喉が渇いても、お腹が空いても、ただ前を見て歩きつづけた。
 やがて冷ややかで濃密な霧が立ち込めて、視界を遮っても、尋は足を止めなかった。
 
***** ま、短めですけどね。なかなか進まないです。とにかく丁寧に〜を心がけてるつもりなんですが、読み返してみるといつもと変わらない気がして仕方がない魚里なのでした。
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