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2012/10
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ブラコンなんです 4
 いつもご来訪&拍手ありがとうございます♪

 そういえば、私の部屋の北側の窓周辺、カシカシと爪音させてるの、もしかしたら、スズメかもしれんです。
 隅のほうにスズメの糞を発見。
 ま、いいけど。
 今日なんか、PCに魚里が向かってるのに、網戸にとまるスズメ一羽。おい! 警戒心は? 突っ込みたかった魚里。それと同時にカメラ徒労かなと思いながら、やっぱり動けなかったですね〜。スズメが飛ぶまで。
 スズメごときに〜と思わんでもないですが、妙に最近気に入ってるんですよね。うん。スズメ。とにかく、飛ぶネズミとか昔は言われてたようですが、増えてください。切実。

 日曜劇場の「モンスターズ」実は録画だけしてまだ見れない。
 昨日はやっと「相棒」スペシャル見ましたが。ちっくりちっくり進まない〜。いや、DVDをレンタルするの止めればいいんですけどね。やっぱ、脚本家、神戸くんタイプをもてあましたなぁというのが伝わってくるな。さばけなかったのねぇ。途中から妙に画像に凝ったりしたなという印象が強かったからね。熱血タイプの刑事さんというのがオーソドックスで使いやすいんだろうなぁと思った。あと、香港舞台にする理由ないでしょ? ある? とか、不満いっぱいでしたね〜。海外ロケしたかっただけかな?

 「ダークフェアリ」やっとレンタルしましたし。「お伽草紙」4まで見ましたが。いまいちでしたけどね〜。

 なんだって、kaitoだけのCDが発売されないんだろう。ないよねぇ。寂しいなぁ。回線速度が遅いから止まる止まる。


 とりあえず、「ブラコン〜」は昨日ここまで書き溜めました。
 読みやすさを重視というのが最近の魚里なんですが。できてるかどうかはひたすら、微妙。
 時間軸から行くと、不親切きわまりないわ。
 まぁ、これは、エピソードで区切ろうと思っちゃったのが敗因ですかね。
 章立てするとしたら、エピソード1〜とかってなりそうです。
 ユーベル視点になってきました。
 メルロッサのというか、受けがわの視点が、珍しく少ないね。
 なんかひたすらユーベルの病気な所ばかりがvv

 え〜で、ですね。この章は、後から書き換える可能性もあります。色々縛りが出てきてるので不都合大爆発かもしれんので。
 頭の中に沸いたのを書き出してるのですが、詳細を決め出すと書く気力無くなるのが魚里なので、いつも見切り発車に近い今日この頃。

 とやっていると、1回目と既に違っている、メルロッサの耳の傷。ああ。後で直さないとね。
 少しでも楽しんで頂けると嬉しいです。

 以下、お目汚し。
※ ※ ※ ※ ※







「兄さま」

 恋しくて。

 愛しくて。

 憎い。

 どうしようもないほどに、ユーベルの全身に熱が駆け巡る。

 この手を、懇願を、振り切って、何度も、何度も、裏切る、あの人。

 彼に焼き付けるようにして穿った刻印は、彼が転生するたびに彼のからだのどこかに刻まれる。

 時には、それを魔女の証と看做されて手ひどい拷問の後に絶命する人生を送った彼もいた。

 その最期の瞬間にしか立ち会うことのできない自分を、どれほど呪ったろう。

 彼が、自分から、近づかなければ、近づくことができない。

 彼に。
 愛しくて憎い、メルロッサに。

 それが、彼の最初の死の刹那に、彼と交わした誓約であった。

 愛しい彼と交わした誓約のゆえに、破棄することはできなかった。

 心のどこかで、“兄さま”にこれ以上嫌われたくないと、そう思いつづける幼い自分がいることを、ユーベルは自覚していた。

「いつまでも!」

 苦い。

「私は、魔王なのですよ」

 世界に隠れもない。

 世界のバランスを保つ存在。

 容赦ない冷酷の。

 心のどれだけが凍てついているのか。

 心のどれだけが熱に膿むのか。

 心のバランスを保つもままならぬ己を嘲笑いながら、ただひたすらにメルロッサを求めるのだ。

「兄さま。あなたは私のただひとつの星なのです」

 メルロッサの皮膚を喰らって彼の弟に成りすましたあの頃、彼が見せてくれた一冊の絵本。あの中で彼に似た少年が焦がれつづけた、満天の星空で一等のこと美しい星。

 ぱくぱくと、声を紡ぐことができないくちびるで、一生懸命に読んでくれた一冊の絵本。

 “ユーベル”と、彼の名前を聞き間違えて発音したのを最後に、ことばを失った、彼の喉。

 掠れた声で呼び間違えられたあの刹那に、自分は、“ユーベル”と、なったのだ。

 魔王と呼ばれるこの身にふさわしからぬ、名前に。

 もちろんのこと、自虐で名乗った“ウィーベル”がふさわしいわけではないが、“ユーベル”の名は、兄以外には呼ばれたくはなかった。





 遠いあの日々を魔王は思い返す。

 メルロッサは、左半分に火傷の痕を刻みながらも、声を失いながらも、活発で明るい少年だった。

 領主の長男だからと言う意味からではなく、村の悪ガキたちも一目置いていた。

 無邪気でわんぱくで、悪戯を率先してやりたがるような、男の子。けれど、からだがついてゆけなくて、時々癇癪を起こしかける。顔を真っ赤にして、悔し涙を流す。そんなメルロッサとくらべて、ユーベルの大人たちには好かれる天使のような表情は、逆にこどもたちには異質に見えたのに違いない。

 何かの拍子に虐められることがあった。

 そのたびに、メルロッサがユーベルを庇った。

 そうして傷を負うのだ。

 あのときも、隠れ鬼をしていて、故意であったのか事故であったのか、ユーベルはひとり取り残された。

 メルロッサが探しに来なければ、たかが野性の熊など、ものの数ではなかったが。

 折悪しく、メルロッサが、来た。

 来てしまった。

 猟師が現われなければ、おそらくメルロッサは死んでいただろう。

 両耳を熊にちぎられて、顔を血まみれにして今にも死にそうだったメルロッサに縋りついて、ユーベルは心の底から彼を失う恐怖に泣き叫んだ。

 あのときだ。

 メルロッサが本当に自分の唯一なのだと自覚したのは。

 総てを自分に分け与えてくれたメルロッサを、それまでも慕っていた。

 それでも、時がくれば、必要であれば、殺すことができると軽く考えていたことを否定はしない。

 いなくなっても、大丈夫だと。

 彼の眷属に中味が挿げ変わったとしても、平気だと。





 だから、寄宿学校になど行きたくなかったのだ。

 そう。

 ユーベルは、誰もいない部屋の中で、独り後散る。

 いつしか父親も母親も、彼の魅惑にかかり、メルロッサを蔑ろにするようになった。

 表向きは体調を慮って、メルロッサは部屋に幽閉同様の生活を強いられるようになった。

 もはや、跡取りは、聴覚までも奪われてしまった不憫な長男ではなく、“天使のように美しく聡明な”ユーベルになっていた。

 メルロッサと話すことができるのは、ユーベルだけだった。

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