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2010/11
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べたですが。
 いつもご来訪ありがとうございます♪

 ベタですが~ふと思いついた小話。ちょっと段落が不自然ですが~。

 昔々。

 ゆらゆらと風に揺れるのは、黒い枝一本。
 しかしその造形のためか、その水路に面した家の年寄りは、朝晩その枝に酒と少量の米粒を備えた。
 なぜなら、その枝の形が年寄りには尊い水神に見えてならなかったからだ。
 そう。
 黒い蛇に見えたのだ。
 風に揺らぐさますら、作物を狙うネズミを追い払う勇敢な姿を彷彿とした。

 しかし。
 そんな年寄りの行いを近所の者はおろか、家族すらもが、軽蔑していた。
 米やら酒やらがもったいないと言うのである。
 それでも、これは自分の食い扶持からだからと、年寄りはその水路にぽつりと身をもたげた黒い枝を拝むことはやめなかった。
 もしかすると、ほんの少しは意地もあったのかもしれない。

 それはともかく、その年は近来まれに見る旱魃で、百姓たちは空を見上げては嘆き悲しむ日々を送っていた。
 まだかろうじて水はあるが、それがいつまで保つかを考えると、首をくくりたくなるというのが、現状だった。

 いつものように黒い枝に供え物をしている年寄りを見て、通りがかった若者は憎悪を覚えた。
 「水不足でみんなが苦しんでいる時にお前はなにをしている!」
 と、年寄りの拝む黒い枝を足蹴にしたのだ。
 年寄りは力なく項垂れる。
 そうして、若者の気配が消えた頃を見計らい、折れた枝を丁寧に拾い集めた。
 年寄りは家に枝を持ち帰ると、それを行李の中にしのばせた。

 探し物をしていた年寄りの家族が行李の中からそれを見つけ、取り出した。
 「まったく」
 と、眉間に皺を寄せた家族は、それを、年寄りが留守の間にかまどにくべたのだ。
 野良からかえってきた年寄りがそれを見つけた時、黒い枝は、燃え尽きようとしていた。

 水神さまを。
 嘆く年寄りを、しかし、誰も慰める者はいない。
 誰も彼もが、水不足に気が立っているのだ。
 老人の道楽としか思えないものなど、癪に障るばかりだった。

 その夜、年寄りの夢枕に、黒い蛇が現れた。
 それは、年寄りが水神とあがめた枝だった。
 曰く。
 あなたが水神とあがめてくれたおかげで魂を得た自分は、これからしばらくの修行の後に竜になることができるのだと。
 ついては、なにか願いがないか。
 もちろん、年寄りの望みは水だった。
 旱魃に怯えることのない水を。

 年寄りの願いは聞き届けられた。


********* ううむ。ちとエッセンスがたりませんね。やはり、老人のあがめた枝が奇跡を起こしたんだと言うことを周囲にわからせないとね~。とすると、老人がもう少し虐げられてた話になりますが。でもって、最後は巳ーさんと一緒にどこかに姿を消すんですよ。うん。こっちの方がいいなぁ。所詮、異種通婚譚好きですから。

 ふつう、水神さまは白蛇さんだよなぁ。
 魚里の趣味で黒なんですがvv

 尻切れで申し訳ありません。
 ジュネに手直しするかvv
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